親族や親戚と言えば、普段は同居していませんが、法事など何かあれば集まる親戚というイメージです。
しかし、中には嫁ぎ先で義理の兄弟や姉妹と同居しなければいけないケースもあります。
また、同居していなくても親族の悪口を言うというケースもあります。
今回は親族への悪口の心理について考えてみましょう。
ジェネレーションギャップや考え方の違い
同じ親族でも年齢が離れている場合は、いわゆるジェネレーションギャップによって悪口が発生する場合があります。
しかし、年齢が近いとしても価値観や考え方の違いでも悪口の原因になることもあります。
これが全くの他人であれば気にしないことでも、親族だと悪口になってしまう点に問題がありそうです。
義理の姉が夫の妹の生活態度を批判
悪口を言っているのは夫の妹と同居している専業主婦です。
・会社勤めをしている義妹の平日の世話は自分がやっているが、休日はボランティアで出かけて家のことは何もしない。
義理の姉は外面がよくて家の中では何もしない義妹を嫌っているが、義姉の考え方も自己中心的で義妹のことは考えていません。
ボランティアが好きな人は、人の役に立つことに生きがいを感じている人で、言葉を換えると人に感謝されたいという人だと考えられますね。
しかし、義姉は義妹が家のことを手伝ったとしても、感謝するどころかやり方に文句をつけるタイプのように感じます。
根本的に義妹のことを嫌っているため、義妹が何をしたとしても文句しか言わないのです。
そのため義妹は家にいるよりは人に感謝されるボランティアを選んだのでしょう。
この方法は理にかなっていると言えます。
小姑と嫁がうまくいく可能性は低いのですから、なるべく接触を減らすことでトラブルを避けることができます。
義姉はどうしても何もしない義妹を許せないのであれば、せめて生活費を請求するという方法もあります。
直接言えば角が立つ可能性が高いので、夫に交渉してもらうといいでしょう。
その生活費は代わりに働いている自分がもらえば、少しはすっきりするはずです。
しかし、完全に義妹を嫌っているのであれば、それが解決したとしてもまた新たな火種が生まれそうです。
最もいい解決方法は別居することしかないかもしれません。
専業主婦が正社員にならない姪の悪口を言う
50代の専業主婦が20代の姪について、夫に悪口を言っています。
・去年大学を卒業した姪(姉の娘)が就職できずにフリーターをやっている。
・姉がちゃんとした会社に勤めなさいと叱ると、やりたいことが見つかるまでアルバイトをして何が悪いと開き直っている。
おばの世代では正社員として働くことが当たり前で、好きな仕事をするよりも安定した収入が得られる終身雇用の会社を優先する時代に生まれています。
一方で姪の世代は日本経済が安定した時期に生まれているので、無理をして嫌な仕事をするよりもやりたいことで生活したいという欲求を優先します。
また、企業も正社員よりもアルバイトなどの非正規雇用を中心として人件費を削減する方向になっています。
そのためアルバイトは探しやすく、いつでもやめられるので若者には働きやすいという感覚なのです。
このジェネレーションギャップは埋まることがありません。
現実的に終身雇用の会社はほとんどなくなり、上場企業でもリストラがある時代です。
おばの考え方ではこれからの社会では通用しなくなっているのです。
もし、本当におばが姪のことを心配しているのであれば、直接会って話し合えばいいだけですが、それをしていないのは本気で心配していないからです。
自分の家にもある不安や問題に向き合わず気をそらすために、姪の話を引き合いに出しているだけかもしれません。
困った娘がいないだけうちはまだましだと思いたいのです。
終身雇用が安心だったのはバブル前の話ですしね。
無能でも年数を重ねたら高給取れる時代はとうの昔に終わったので。
まとめ
いつの時代もジェネレーションギャップは埋めることができません。
いま「近頃の若いやつは」なんて言っているおじさんも、昔は自分が言われていたのです。
お互いに歩み寄れれば一番いいでしょうが、人生経験が長い年長者が時代が違うことを人視しなければいけない気がします。
年の離れた人から悪口を言われたら、まずはジェネレーションギャップを考えてみましょう。
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