更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:34:37 JST
寛大化傾向とは
寛大化傾向とは、主にマネジメントの場において見られる心理傾向のことで、部下に対する評価が甘くなる心理のことです。
上司が部下を評価する場合に、寛大化傾向と厳格化傾向、中心化傾向と呼ばれる3つの傾向が見られる場合には客観的な評価ができていない可能性があります。
評価が甘くなるのが寛大化現象、反対に厳しくなるのが厳格化傾向、そして優劣をあまり付けずに平均的な評価をするのが中心化傾向です。
寛大化傾向の場合には部下に対して甘い評価となるので、以下の原因が考えられます。
- 部下との人間関係が悪化することを恐れている
- 人事評価に私情を持ち込んでいる
- 自分の評価に自信がない
- 人事評価の重要性や目的への理解が不足している
- 評価対象者が担当する業務内容に対する理解が浅い
- 評価項目や評価基準が明確ではない
- 二次評価者が評価内容を精査していない
日本の企業では寛大化傾向と中心化傾向が出やすいと言われています。
どちらかの傾向が顕著見られる場合は、その原因を調査して修正する必要があります。