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ケンリックの欲求ピラミッド


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:34:37 JST

 

ケンリックの欲求ピラミッドとは

ケンリックの欲求ピラミッドとは、心理学者であるダグラス・ケンリックの著書「野蛮な進化心理学」が2014年に日本で出版されたことで日本でも認知されるようになった欲求ピラミッドです。

欲求ピラミッドは米国の心理学者マズローが考案したもので、マズローの欲求5段階説により人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されているとする心理学理論の中で提唱されました。

ケンリックはこの5段階のピラミッドを進化論や生物学の観点から立て直しました。

マズローとケンリックの欲求ピラミッドの違い

マズローは人間の欲求を5段階に分けて考えました。

  • 生理的欲求
  • 安全の欲求
  • 社会的欲求
  • 承認欲求
  • 自己実現欲求

上から順にピラミッドの頂点に向かって5段階になっているのが、マズローの欲求ピラミッドです。

上記に対してケンリックの欲求ピラミッドは下記のとおりです。

  • 緊急の生理的ニーズ
  • 自己防衛
  • 所属
  • 地位・自尊心
  • 配偶者獲得
  • 配偶者保持
  • 子育て

マズローに比べ生物としての欲求を中心にピラミッドが形成されていることがわかります。

生物としては遺伝子を残すのが最終的な目標になるので、その目標に向けて欲求も変わってきます。

マズローに比べるとケンリックは7段階のピラミッドを形成しています。

マズローとケンリックの欲求ピラミッドの違いは、マズローは人間を他の動物とは切り離して考えていますが、ケンリックは動物(生物)としての欲求を中心にピラミッドを構築しているという点にあります。

 

 

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