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社会的学習理論


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:34:35 JST

社会的学習理論とは

社会的学習理論とは、人は他者を観察し模倣することによっても新しい行動を獲得できるとする理論のことです。

学習は他者から教えられて強化されることで成り立つという従来の学習理論を拡張した理論で、ボボ人形実験が代表的な社会学習理論の実験とされています。

ボボ人形はビニール製の人形ですが、子供達をいくつかのグループに分けて、ボボ人形に対する大人のビデオを見せてから人形部屋で遊ばせるという実験です。

この実験では大人がボボ人形に対して暴力的な行動をしているビデオを見た子供のグループが、他のグループに比べてボボ人形への暴力的行動が多く見られました。

この実験によってアルバート・バンデューラは社会的学習理論を提唱しています。

社会的学習理論の内容

社会的学習理論の酷寒となる考え方は以下のとおりです。

  • 学習とは純粋に行動的ではなく、むしろ社会環境で起こる認知過程の一種
  • 学習は他者の行動や行動の結果を観察することによっても行われる(代用強化)
  • 学習には、観察と観察で得た情報の抽出、行動の結果に関しての決断も含まれるため、行動者の観察可能な変化なしに学習が起こることがある
  • 他者からの強化は学習において役割を果たすが、その学習に対して必須要素ではない
  • 学習者は受動的な情報の受信者ではなく、認知・環境・行動は全て互いに影響を及ぼし合っている

 

 

 

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