悪口を言われても無視すればいいとよく言われますが、言い返したり反論したりすることはやめられても、悪口を言われた時点で傷ついてしまう人もいます。
確かに悪口を無視することはそれ以上悪化させないためには有効な手段ですが、傷ついた心に対処することも必要です。
今回は悪口を言われて傷ついたとき、あるいは傷つかないようにするための方法を考えてみましょう。
傷つく悪口と傷つかない悪口
同じ悪口でも言われると傷つく悪口と傷つかない悪口があります。
また、同じ悪口でも傷つく人と傷つかない人もいます。
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
悪口で傷つくのは自分もそう思っているから
たとえば女性に対して「ブス」と言うのは誰が聞いても悪口ですが、そう言われても傷つかない人もいます。
それは自分がブスだと思っていない人です。
自分は美人、かわいいと心から思っている人は、ブスと言われてもまったく傷つくことはありません。
つまり的外れのことを言われても悪口だとは思わないのです。
むしろ、悪口を言った方がブスだから、私をやっかんでいるくらいにしか思っていません。
同じように仕事ができると思っている人に仕事ができないと言ったり、頭がいいと思っている人にバカと言ったりしても悪口としての効果はほとんどありません。
反対に仕事ができないのはおまえのほうだろうと反論されて、言い返せなくなってしまいます。
つまり悪口で傷つく人は、自分が言われた悪口のとおりだと思っている人です。
ブスと言われて傷つく人は、自分を美人だともかわいいとも思っていない人と言うことになります。
悪口かどうかの境目は本人が傷付くかどうかだと思います。
太っている人に対して「あの人は太っている」というのは事実を述べているだけですが、悪口ですよね。
言われた悪口を悪いことだと思っていると傷つく
自分を美人だと思っていない人でも、ブスという悪口を言われても傷つかないケースがあります。
それは「ブス」が悪いことだと思っていない人です。
美人やブスは見た目の問題であって人間の中身にはまったく関係ないと考える人もいます。
また、美人かブスかは客観的な判断なので、人によって違うと考える人もいます。
こうした人たちはブスと言われたとしても、それが悪いことだと思わず価値観の違いくらいにしか思わないので傷つくこともありません。
つまり悪口を言われて傷つく人は、言われた悪口を悪いことだと思っている上に、自分もその悪口に当てはまると考える人なのです。
悪口で傷つかないための考え方
悪口はスルーするのが一番とは言いますが、なかなかできないのが現状です。
結局スルーしたとしても悪口で傷ついてしまう人も多いからです。
どうしたら悪口で傷つかないようにできるのかを考えてみましょう。
悪口を受け止めるかは自分しだい
結局のところ悪口で傷ついてしまうのは、自分の気持ちの持ちように大きく関わってきます。
ブスと言われても傷つかない人も現実にいるのですから、自分の考え方を変えることで、傷つかないようにすることができるはずです。
まずは、言われた悪口の内容が本当に悪いことなのかを客観的に考えてみましょう。
「ブス」「頭が悪い」「仕事ができない」「チビ」「デブ」といった悪口はよく使われていますが、ほとんどはその人の人間性にはまったく関係の無い要素であることがわかります。
悪口を言われて傷つくのは、自分もそうだと思っていてそのことが悪いことだと思い込んでいるからです。
身体的特徴は客観的事実であることが多いので、それを変えることは難しいでしょう。
しかし、それが本当に悪いことなのかを自分でよく考えてみましょう。
背が低い、太っていることで何か他人に迷惑をかけているのか、そのことで人から酷く劣っているのかということを考えてみましょう。
また、自分に他の人よりも優れているところがあるかどうかも考えるといいでしょう。
そうすれば、悪口として言われたことも、それほどたいしたことが無いことに気付くでしょう。
同じような特徴を持った人は世界中にあふれていることを考えればなおさらですね。
まして、身体的特徴以外の悪口のほとんどは、相手の主観的なものが多いことを考えると悪口も気にならなくなるはずです。
悪口を言われて傷ついたと感じたときは、悪口そのものと向き合ってみることが大切です。
まとめ
悪口を言われて傷つくか傷つかないのかは自分しだい、ということがおわかりいただけたと思います。
同じ悪口を言われても平気な人もいるのですから、あなたも気持ちの持ちようしだいで悪口に傷つかないようにすることができるはずです。
どんな悪口に傷ついてきたのかを客観的に考えて、克服するにはどうしたらいいかを考えてみましょう。
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