カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果(Cocktail-Party Effect)は、カクテルパーティーのように騒々しい環境の中でも、会話はしっかりとできたり、自分の名前が聞き取れたりする心理的効果のことです。

人は耳から入ってくる情報をすべて同じように処理してしまうと、情報量が多すぎて処理ができなくなってしまいます。

そのため自分にとって重要な音を選別してから情報処理を行いますが、そのメカニズムは完全には解明されていません。

しかし、音源の遠近や周波数の差をなくした上で、聞き取りをさせると聞き分けが難しくなることから、音源の遠近や周波数の違いが大きく影響していると考えられています。

カクテルパーティー効果の実験

カクテル効果の提唱者である心理学者のコリン・チェリーが行った実験は次のとおりです。

被験者に左右から音の出ているヘッドホンを付けさせて、右の耳に集中してもらうと左の音が聞こえなくなった。

しかしさらに左から被験者の名前を呼ぶ声を流すと認識できた。

つまり脳は一方の音に集中して他方を遮断することができますが、脳が重要と判断した音であれば意識を切り替えることができることがわかりました。

さらにカクテルパーティー効果を応用した実験がアメリカで行われています。

これは男女が会話をする実験ですが、15分の間普通に会話したときと、相手の名前を呼ぶようにして会話をしたときを比較しています。

この実験によると相手の名前を呼びながら会話をした場合に、親しみやすさや良い印象が強くなるという結果になっています。

カクテルパーティー効果の視覚的な影響

カクテルパーティー効果は音だけでなく視覚的な影響があることも確認されています。

たとえば、特定の事柄に集中しているときには、その事柄に関する映像がよく目にとまるという効果となります。

自分の誕生日にやたらと誕生日の数字が目にとまるという経験をしたことはないでしょうか。

3月5日生まれであれば、3と5の数字をよく見るようになるといった場合は、その日だけ3と5の数字が多く存在したわけではなく、意識したためにその数字だけがカクテルパーティー効果により目に付いたというだけかもしれません。

カクテルパーティー効果の活用法

カクテルパーティー効果を応用すれば、聞いて欲しいことを聞き流されることなく聞いてもらう可能性が高くなります。

カクテルパーティー効果では自分が意識している言葉に反応するので、店舗であれば顧客が求めているだろうと思われる言葉で案内をすると効果的です。

割引が特徴の店舗であれば具体的に、「○○が××売り場で2割引」とアピールすると効果が高くなります。

また、視覚的にもカクテルパーティー効果は応用できるので、店舗内のポップや宣伝でも特定の文字を大きくしたり色を変えたりすることで注意を引きましょう。

この場合、あくまでも顧客が意識していそうな言葉を選ぶことがポイントになります。

主婦が集まるスーパーであれば、「激安」「限定」「今日だけ」等に注意が集まるでしょう