更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:09 JST
ミラーリング効果とは
ミラーリング効果とは同調効果とも呼ばれ、親密な関係の場合相手と同じ行動をしてしまう心理効果のことを言います。
この効果を応用してコミュニケーションの方法として使う場合もあります。
心理学には「認知的不協和」という感情と行動が一致しない状態のときは、つじつまを合わせて不協和を取り除こうとする「フランクリン効果」があります。
たとえば、嫌いな相手に本を貸すよう頼まれて受け入れてしまうと、相手を好きになるようつじつまを合わせてしまうのです。
同じように親密な者同士がとる行動をしてしまうと、親密な関係になりやすくなります。
つまり、ミラーリング効果を利用することで相手と親密になれる可能性が高くなります。
ミラーリング効果の応用
ミラーリング効果を応用して親密な関係に近づきたい場合は、相手に自分がマネをしていることに気付かれないようにする必要があります。
気付かれてしまうと自分のマネをしている変な人と思われて、距離を置かれてしまいます。
それを踏まえた上で以下のことをミラーリングします。
動作を合わせる
動作を合わせるときは不自然になりやすいので、少しタイミングをずらしたり、相手を凝視したりしないといったことに気を付けます。
ただし、年上の人のミラーリングをする場合は、相手と同じ行動(足を組むなど)をすると不自然になることもあるので気を付けましょう。
姿勢を合わせる
相手が姿勢を正していれば同じように姿勢を正したり、身を乗り出したら同じく身を乗り出したりを自然な形で行います。
表情を合わせる
表情を相手に合わせることも大切です。感情を共有していることにもなるのでミラーリングの効果も高まります。
相手も自分の気持ちを理解してくれたと考えるので効果が高いのです。
会話のテンポを合わせる
自分と同じ会話のテンポで話す相手を人は好むと証明されているので、それを利用して話のテンポを同じにすると効果があります。
相手の言葉を繰り返す
相手が会話で使った言葉を繰り返して使うのも効果があります。
ただしまったくのオウム返しではマネをしていることがバレてしまうので、ポイントとなる点を繰り返します。
例
A:「昨日は同窓会で飲みすぎてしまったよ」
B:「同窓会で飲みすぎたんですか」