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アイビー・リー・メソッド


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:20 JST

 

アイビー・リー・メソッド(Ivy Lee Method)は、20世紀初頭アメリカ最大の鉄鋼会社だった「ベツレヘム・スティール・コーポレーション」の依頼により雇われたアイビー・リーが考案した経営効率化のためのメソッドです。

メソッドは目的遂行のための手法という意味。

アイビー・リー・メソッドの手順

アイビー・リー・メソッドは以下の6つの手順で行います・

  1. 夜、紙に「明日やるべきこと」を6つメモする
  2. その6つの項目を重要だと思う順に番号を振る
  3. 翌日、メモの順番に沿って仕事を進める
  4. 全部できなかった場合は、悔やまずに忘れる
  5. その日の夜も、明日のための6項目を新しくメモする
  6. 1〜5を毎日繰り返す

アイビー・リー・メソッドのメリット

アイビー・リー・メソッドは基本的に6つの項目を毎日メモして、翌日実行するというシンプルなメソッドです。

しかし、単純ですがそれ故に以下のメリットがあります。

選択回数を減らせる

心理学では選択の回数が多いほど脳がエネルギーを使うため、選択を放棄してしまうという法則があります。

アイビー・リー・メソッドで項目を6つに絞り込むことで選択肢を少なくしています。

やるべきことが毎日決まっているので、選択する労力を減らすことができ、しかもできなくても気にする必要がないことでプレッシャーもなくなります。

優先順位が決まっている

複数の仕事を同時にこなすマルチタスクは効率が良さそうですが、実は心理学の研究によればひとつの作業をこなした場合よりも、マルチタスクは40%効率が悪いという結果が出ています。

つまり作業を早く終わらせたければ、マルチタスクで同時に行うよりも、ひとつに集中したほうがいいことになります。

アイビー・リー・メソッドではやることに優先順位を付けてひとつずつこなしていくメソッドなので効率的にも問題がありません。

 

 

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