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ダチョウ効果


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:03 JST

 

ダチョウ効果とは

ダチョウ効果とは、「危険を避けるために、ダチョウは砂の中に頭を隠す」ということわざから由来する言葉で、目の前の危険を見えないようにすることで、危険を避けたように感じてしまう心理です。

ダチョウ効果はオーストリッチ効果とも呼ばれていて、英語ではOstrich Effectとなります。

健康診断の結果を見て、要検査を促すマークがあったとしても細かい検査結果を見ないでしまうのもダチョウ効果と言えるでしょう。

このようにリスクを認識しないことでリクスを避けたと思い込むことがダチョウ効果です。

ダチョウ効果の問題点

ダチョウ効果の問題点は考えるまでもなく明らかです。

リスクについて考えなかったり、見なかったりしてもリスクは消えるわけではありません。

ダチョウ効果は、リスクを先送りしているだけなので、リスクが現実になったときは致命的になる可能性を高くしてしまいます。

ダチョウ効果の例

ダチョウ効果は株式投資の場面で典型的な例があります。

投資家が株価をチェックするときは、平均株価が上がったときのほうが頻度が高く、平均株価が下がったときは株価をチェックする頻度が低くなります。

つまり、自分が投資した株式の株価が下がっている可能性が高いほど、株価をチェックしない傾向があります。

損切りする場合でも早いほど損が少なくなるはずですが、リスクをあえて確認しないことが後々損を大きくすることにつながってしまいます。

ダチョウ効果への対策

ダチョウ効果の由来となったダチョウの行動については現在では否定されています。

つまりダチョウ効果に陥っている人は、ダチョウもしないことをしているということになります。

ダチョウ効果に対しては強い意志を持ってリスクに対峙する必要があります。

リスクを先送りにするほどリスクは大きくなるという意識を強く持って、早めにリスクに対して対処すればダチョウ効果に対処できます。

株式投資であれば、下がってすぐに損切りするほどリスクは軽減することができますが、長引くほど塩漬け状態になってしまいます。

そうなると今度はコンコルド効果が発生して、過去の投資金額を惜しむあまり損切りできなくなり損金を大きくしてしまうのです。

 

 

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