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ネーム・コーリング


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:05 JST

 

ネーム・コーリングとは

ネーム・コーリングとは、会話の中で相手の名前を呼ぶことで親近感を高める心理効果のひとつです。

実際に実験を行った結果でも、名前を呼ばずに会話をしたグループAと、名前呼びながら会話をしたグループBでは、実験後に相手が好印象と回答した比率はBグループが高くなりました。

つまり会話で名前を呼ぶことで印象をよくできることは実験によっても確認されています。

ネーム・コーリングの効果がある理由

ネーム・コーリングをすることによって親近感を高めることができる理由は、以下のことが考えられます。

相手の承認欲求を満たす

名前を呼ぶことは相手をその他大勢ではなく、個人として認めていることになるので、相手の承認欲求を満たし好感度を高めます。

返報性の原理

心理学では好意に対しては好意を返したくなる返報性の原理があり、名前で呼んで親しさを表現されると、相手にも親しくしたくなります。

ネームレター効果

ネームレター効果は、人は自分の名前に最も愛着があり、名前を呼んだ人に対して無意識のうちに親しみを感じるという効果です。

オキシトシンの分泌

なぜ人は名前を呼んだ人に親しみを感じるかという根本的な理由には、オキシトシンの分泌があります。

名前を呼ばれたときに脳内にオキシトシンという幸せホルモンが分泌されるので、名前を呼んだ人に親しみを感じます。

家族や友達など名前で呼び合っている人に最も親しみを感じていることからも、上記の理由の説明が付きます。

ネーム・コーリングの応用

ネーム・コーリングを応用して意図的に人と親しくなることも可能です。最も簡単な方法は会話の中で相手の名前を呼ぶことになります。

特に疑問形に名前を入れることで効果が高くなると言われています。

「あなたはどう思いますか?」
「○○さんはどう思いますか?」

前者と後者では後者の話し方に親しみを感じる人は多いでしょう。

また、会話でなめを呼ぶのは少し恥ずかしい人でも、SNS等を利用して文章の中に名前を入れても効果は期待できます。

ただし、文章でも会話でも名前の入れすぎは、相手がうっとうしく感じることがあります。

特にまだ親しくなっていない場合は押しつけに感じられるのは否定できません。

最も効果的な質問の時に名前を呼ぶことからはじめましょう。

 

 

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