シャクターの実験

シャクターは初めて合う人同士を組み合わせて、電気ショックの効果についての生理的反応を測定する実験と偽って、2つのグループに異なる説明をしました。

    A. 電気ショックはかなり不快で苦痛を伴うものだと説明したグループ
    B. 電気ショックは軽いもので苦痛を伴うものではないと説明したグループ

実験の前に控室で10分ほど待つように指示し、その際に一人で待つか複数で待つかを訪ねました。

その結果Aのグループでは62.5%が誰かと一緒に待ちたいと答え、Bグループの33.0%を大幅に上回りました。

この実験の結果からシャクターは、親和欲求は不安が大きいと家族や知人でなくても一緒にいたいと思うほど強くなると結論付けました。

ヘンリー・マレーの親和欲求の定義

親和欲求はいわゆる恋愛感情とは異なるものですが、アメリカの心理学者のヘンリー・マレーは親和欲求を以下のように定義しています。

・親和欲求の対象は自分の味方になる人、すなわち自分に似ている、自分を好いてくれる人
・親和欲求は対象者に近づき、喜んで協力したり、愛情を交換したりすること
・親和欲求は対象者を喜ばし、その愛情を得ること、または友達に執着し、忠誠であること

さらに親和欲求を特徴づける感情には以下の勘定があると定義づけています。

・信頼
・善意
・愛着と愛
・同情的感情移入

不安や恐怖を感じたときに人と一緒にいるだけで、それらが軽減されるとともに、自分の状況を客観的に把握する助けになることも報告されています。

親和欲求は不安や恐怖の軽減のために存在するとも言えます。