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コールド・リーディング


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:20 JST

 

コールド・リーディングとは

コールド・リーディングとは事前準備をせずに、外観の観察か会話から得た情報を元にして、相手のことをよく知っていると思わせる話術です。

反対に事前に相手の情報を調べておいて、相手のことを知っていると思わせる話術はホット・リーディングと呼ばれています。

コールド・リーディングの目的は相手に自分のいうことを信じさせることなので、詐欺師・宗教家・占い師・霊能者・手品師などが使う話術というイメージがあります。

しかし、警察官による尋問、セラピーなどでも利用されているので、必ずしも悪意がある技術ともいえません。

コールド・リーディングの使い方

コールド・リーディングは詐欺師も使うテクニックなので日常生活では使えないというイメージがありますが、十分に活用することは可能です。

コールド・リーディングを活用することで次のメリットがあります。

  • 相手の信用を得られる
  • 相手の心を開いてスムーズな会話ができる
  • さりげなく情報を引き出せる

上記のメリットがあるので、日常生活に使う目的でコールド・リーディングのテクニックを覚えておいても損はありません。

コールド・リーディングのテクニック

あいまいルーズ

複数の解釈ができるあいまいないい方をすることで、相手の心を読んだように見せかける。あいまいに話すことで相手に自分勝手に想像させることができる。
例:「あなたは、かなり非現実的な野望を抱いてしまうことがありますね」

二重人格ルーズ

正反対の性格を同時に呈示することで性格を見抜いたように見せかける。
例:「あなたは外向的なときもある半面、内向的で用心深いときもありますね」

不満ルーズ

不満のない人はほとんどいないので、不満があることを指摘すると自分から悩みを話し出すこともある。
例: 「現状に不満がありますね」

おだてルーズ

相手の良いところをほめることで信頼を得やすくする。

例: 「あなたは自分に対して厳しすぎるところがありますね」

ダブルバインドルーズ

言葉そのものに矛盾を含む質問をして、相手に肯定させる。

例: Q「あなたは、人の言うことを信じたりしない人ですね」
A1「はい」→人を信じないという質問を肯定
A2「いいえ」→人を信じることになるが、質問者を信じてないことになるので矛盾する。

結果として質問者を信じていないことで、質問を肯定してしまう。

自己幻想ルーズ

人は誰もあのときああしていれば成功したかもしれないという幻想を持っているので、そこを利用して共感を得る。

例: 「これまでの人生の選択は本当に正しかったのか、疑問に思うことがありすね」

弱点ルーズ

相手の弱点を指摘した上でおだてルーズも使って、信憑性を増す。いったん落としてから持ち上げる手法。

例:「性格に多少の欠点はありますが、うまくそれを埋め合わせることができていますね」

向上心ルーズ

誰にでもある向上心を利用して信用させる。

例: 「人から好かれたい、認められたいという欲求が強い人ですね」

いろいろテクニックはありますが、日常生活ではだます目的はほとんどないので、「おだてルーズ」が最も使いやすく効果的です。

 

 

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