更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:16 JST
スノッブ効果は、経済学者のライベンシュタインが1950年に論文で提示した3つの概念の中のひとつです。
スノッブ効果は「他人とは違うものが欲しい」という心理によって、簡単に入手できないほど需要が増し、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減少する現象のことを言います。
ライベンシュタインは同時に次の2つも提唱しています。
- バンドワゴン効果:人気のある商品ほどほしがる人が増えてよく売れる効果
- ヴェブレン効果:高級ブランド品を購入するときの心理効果で、人に見せびらかすために購入する
スノッブ効果の例
売上のランキングが高いことを宣伝する商品は、バンドワゴン効果を狙っています。
しかし、高級品やニッチな商品、商品としては一般的でも特定の性能に特化して価格が高い商品は、売上のランキング上位を目指すことはできません。
そこでそうした商品はスノッブ効果を期待したPRや宣伝をする必要があります。
たとえばバミューダという家電メーカーではバンをおいしく焼くことに特化したトースターを販売しています。
価格も通常のトースターの5倍と高い価格設定ですが、一般的ではない性能を前面に押し出した結果、スノッブ効果を発揮して高級トースターとして売上が伸びました。
ある程度売上が伸びると性能の良さも証明できたことになり、価格は高いけれども性能はよいというイメージが定着したのです。
このように一般的でない用品に関してはスノッブ効果を活用し、他社製品との差別化を図ることが重要になります。
上記以外でも下記のマーケティング手法はスノッブ効果を利用していると言われています。
- 「地域限定商品」を出すことにより、他の地域では買えないためスノッブ効果が生まれる
- 「数量限定商品」では持っている人が少ないことで希少性が生まれスノッブ効果が期待できる