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ストループ効果


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:16 JST

ストループ効果とは

ストループ効果とは色の付いた文字で色の名前を記載しているときに、意味と色が違っていると文字の意味を認識するのに時間がかかってしまう心理効果のことです。

たとえば赤い色で「青」と記載している場合などがストループ効果を引き起こします。

ストループ効果は脳が文字を読み取るときに、同時に資格情報として文字の色も認識してしまいます。

このとき、文字の色と意味が違う場合にはお互いに干渉し合い、認識に時間がかかることが原因となっています。

なお、この効果はアメリカの心理学者のジョン・リドリー・ストループが、1935年に発表したことから、この名称となっています。

ストループ効果と類似する効果

ストループ効果と同様に情報が矛盾することで干渉し合う効果がいくつかあります。

干渉効果(Interference Effect)

目にしたものから読み取る情報が矛盾していると直感的に理解できなくなる現象のことです。

ストループ効果との違いは、緩衝効果では対象となる情報がすべての情報ですが、ストループ効果は色と意味の矛盾だけに限られています。

サイモン効果

情報の矛盾によって直感的なりかいができなくなる天は、ストループ効果と同じです。

ただしサイモン効果では情報の位置と意味の矛盾を対象としています。

たとえば、右という文字が画面に表示されたら右のボタンを押すという実験で、右という文字が左に表示されると左と判断してしまう。

ストループ効果の応用

ストループ効果を応用する場合は、どちらかというとストループ効果を発生しない方向での応用となります。

ストループ効果の最も大きい影響は、思考を混乱させたり思考時間が長くなったりすることだからです。

特にマーケティングでは自社の広告宣伝が、ストループ効果によって視覚的な混乱を引き起こしていないかに十分注意する必要があります。

  • 広告などでは色彩は一般常識的な色合いにして、奇抜な色合いは避ける方がストループ効果を避けることができます。たとえばブドウの色は目立たせようとして真っ赤にすると、見た人は混乱して広告をよく見ないようになり、宣伝効果を低くすることになってしまいます。
  • WEBページを作成する場合も、サイトの内容に合わせた色彩を選ぶことが大切です。格調高い学術的なサイトであれば、現職を避けて格調高いイメージの色彩にするといった配慮をしましょう。

 

 

 

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