いい子症候群

いい子症候群とは、大人が求める「いい子」であろうとして、自分の欲求を抑えたり親に言いなりなったりする子供の態度のことを言います。

特に日本では長らく子供を平等という名の下に画一的に扱う教育が行われてきました。

そのため、出る杭は打たれるということわざ通り、周囲と比べて目立たないようにする子供が増えています。

こうした教育環境もいい子症候群の子供が増えた原因と言えます。

いい子症候群の子供の特徴

いい子症候群と呼ばれる子供には以下の特徴があります。

・いつも親や先生の顔色をうかがっている
・やりたいことや欲しいものがあってもねだらない
・親や先生の指示がないと何もできない
・いつもおどおどしており、自信がないように見える
・自己主張をせず、感情を表に出すこともない
・自分で決めたり選んだりすることが苦手で他人に任せる
・失敗を恐れ、完璧を求める
・「イヤ」と言えず断ることも苦手
・イヤイヤ期・反抗期がない

いい子症候群になる原因

いい子症候群になってしまう原因としては以下が考えられます。

    • 親がルールに厳しい
親が厳格でルールに厳しく、子供にも厳しいルールを守らせるように育てるといい子症候群になりやすくなります。

社会生活を送る上で必要なルール以上に厳しいルールを押しつけると、ルールを守ることにプレッシャーを感じて、自分では何もできなくなってしまいます。

    • 完璧を求める
親が子供の失敗を極度に残念がったり、完璧さを求めたりすると、子供は失敗してはいけないという気持ちが強くなりすぎます。

そうなると失敗は悪いことだと思ってしまい、失敗を恐れて何もしなくなったり、失敗から何も学べなくなったりします。

    • 親の価値観を押しつける
子供にはまだ判断力がないからといって親がすべて決めてしまうと、親に言われなければ何もできない子供になってしまいます。

結果として、親の価値観がすべて正しいと思うようになり、価値観を押しつけることになります。

    • 大人が先走りすぎる
子供が何かをしようとしたときに、結果が出る前に大人が先走って「そうするとこうなる」「間違ってる」「失敗する」と声を掛けることで、子供は正しい判断をすることができなくなります。

失敗から学ぶことで正しい判断能力が身につくのです。

    • 子供に期待しすぎる
親が自分の子供の時にできなかったことを子供に期待すると、子供はプレッシャーに感じて自分がやりたいことをできなくなります。

いい子症候群のデメリット

いい子症候群は親の言うことを素直に聞くようになるという点ではメリットかもしれませんが、子供にとっては以下のデメリットしかありません。

    • 自己肯定感が低くなり落ち込みやすくなる
    • 我慢しすぎてしまい、その反動でキレるなどの極端な行動に出やすい
    • 嫌なことも断れずに押しつけられることが多くなる
    • 自分が困っているときに人に助けを求められない
    • 自分の価値観を持たないので、物事を考えられず人任せになる
    • 人に合わせすぎてしまい、人によって態度が変わる

親としては子供ためを思ってしたことが結果的には上記のような人間に育ってしまうので、いい子症候群にならないように親が注意すべきです。

いい子症候群の回避方法

親としてできるいい子症候群の回避方法は以下のとおりです。

    1. 親は子供の気持ちを尊重する
親として子供にして欲しくないことでも一度は子供の気持ちを尊重して肯定しましょう。
頭ごなしに否定することで子供が理解、納得する機会をつぶすことになります。

    2. 親が押しつけず子供に考えさせる
子供に禁止されていることを教える場合には、単にやってはダメというだけでなく、なぜダメなのかしっかりと理由も伝えましょう。

    3. 子供の決めたことを親が否定しない
子供に何かを選択させるときは、子供の選択に任せることが必要です。
服の色を選ぶのでも子供が良いと言ったことを否定すると自分の選択を拒否されたと思ってしまうからです。

    4. 親は子供の負の感情も受け止める
親は楽しいときや嬉しいときは子供感情を受け止めやすくいっしょ喜びますが、怒りや悲しみに対しては共感しない親は多いものです。
マイナスの感情でもいっしょに共感してあげることで、マイナスの感情を我慢しないようになります。