気分一致効果

気分一致効果(Mood Congruent Effects)は、ある気分になると、その気分と一致する感情価値をもつ記憶や判断が促進される心理現象のことです。

つまり、楽しい気分のときは楽しいことを思い出したり、楽しい音楽を聴きたくなったりする現象です。

また、気分一致効果は、人の判断にも影響があるので、ポジティブなときには前向きな判断をしやすく、ネガティナときは後ろ向きの判断をしやすくなります。

同じ人でも気分次第で判断が変わってくるといえばわかりやすいでしょう。

気分一致効果の実験

気分一致効果に関するある研究では、ショッピングセンターで景品をもらった顧客は、同じ買い物をした何ももらわなかった顧客に比べると、購入商品の評価が高くなりました。

また、楽しい映画を見た後で生活に関する質問をすると肯定的な答えが多くなるという実験結果もあります。

これらの実験ではポジティブな気分の時は、判断もポジティブになることがわかります。

気分一致効果の応用

この気分一致効果を人は意識しなくても使っているケースもたくさんあります。

いわゆる「ご機嫌を伺う」という行動です。

子供の頃、ふだん気難しい父親に何かをねだるときに、父親の機嫌がいいときに切り出したという経験は誰にでもあったはずです。

TVの通販番組では、本来必要が無いはずの素人の女性を集めた上で商品の紹介をするのが定番です。

商品のメリットを説明するたびに盛り上がった歓声が聞こえると、視聴者は気分が高揚して商品を購入しやすくなるからです。

反対によく衝動買いをしてしまう人は買い物をすることに楽しさを感じている人で、その気分にまかせて不要なものも買ってしまうのです。

衝動買いを防止したいと考えるのであれば、一度冷静になる時間を設けて、本当に必要かどうかを考える必要があります