更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:04 JST
埋没費用効果とは
埋没費用効果とは、コンコルド効果、コンコルドの誤謬、サンクコスト効果等とも呼ばれています。
音速旅客機のコンコルド事業が開発費にお金をかけすぎて採算が取れなくなっても授業を継続していたことからこれらの名前が付けられています。
つまり取り返すことができない過去の開発費や時間を気にしてしまい、合理的な判断ができずに赤字でも事業を継続してしまう心理のことです。
埋没費用効果の例
埋没費用効果はコンコルド事業のような大規模なプロジェクトだけでなく、日常生活でもよく見ることができます。
日本人がよく口にする「もったいない」と言う表現は埋没費用効果が発生する原因にもなります。
たとえば、数年前に高いお金を出して購入した洋服が、一度も着ないままタンスの中に眠っています。
これをもったいないと思って処分できないのも埋没費用効果です。
合理的に考えればもう着ることができないものは、古着屋に売るか知人にゆずなどで処分した方が、収納スペースも無駄になりません。
埋没費用効果が発生すると、過去の取り返すことができない出費が理由で合理的な判断ができなくなってしまうのです。