サブリミナル効果

サブリミナル効果とは、人間の無意識に対して刺激を与えることで得られる効果のことで、刺激のことをサブリミナルメッセージと呼んでいます。

視覚だけでなく聴覚や触覚に対してもサブリミナル効果があるとされています。

サブリミナル効果の実験

1957年9月に行われた市場調査業者のジェームズ・ヴィカリーの実験が、サブリミナル効果の実験として有名です。

実験では映画「ピクニック」の上映中にスクリーンの上に、「コカコーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」というメッセージが書かれたスライドを1/3000秒ずつ5分ごとに繰り返して二重映写しをしました。

コカコーラについては18.1%、ポップコーンについては57.5%の売上の増加したと言われています。

しかし、その後ヴィカリーが「マスコミに情報が漏れた時にはまだ実験はしていなかった、データは十分にはなかった」と談話していることや、その後の実験で再現性がなかったことから最初の実験も行われていなかったという説が有力です。

ヴィカリーの実験に関しては信憑性が低いですが、2000年代の実験ではサブリミナル効果が限定的に効果があることを示す結果が見られました。

以下の限定的な条件の下で、瞬間的に単語を見せることで「リプトンアイス」を選択させることに成功しています。

・被験者はリプトンアイスが好きだが頻繁には飲んでいない
・喉が渇いている状況
・被験者が疲れているほど効果がある

サブリミナル効果と放送基準

サブリミナル効果は、実験ではほとんど立証されていませんが、一般的にはその効果を信じている人は少なくありません。

これは、「刑事コロンボ」というアメリカの人気があったTVドラマで取り上げられたことや、日本のアニメやドラマでもサブリミナル効果が題材となっていることの影響があるかもしれません。

なお、日本ではNHKと民間放送の法則基準では、サブリミナルは以下のように禁止されています。

◆日本放送協会 国内番組基準
第1章第11項6
通常知覚できない技法で、潜在意識に働きかける表現はしない。

◆日本民間放送連盟 放送基準
第8章(59) 
視聴者が通常、感知し得ない方法によって、なんらかのメッセージの伝達を意図する手法(いわゆるサブリミナル的表現手法)は、公正とは言えず、放送に適さない。