更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:17 JST
シャーデンフロイデはドイツ語「不幸」を意する "Schaden" と「喜び」を意味する "Freude"の合成語です。
「他人の不幸を喜ぶ気持ち」もしくは「人の不幸を見聞きして生じる喜び」という意味になります。
英語では「他人の犠牲を楽しむ」という意味の「ローマの休日(Roman Holiday)」という表現がありますが、これは古代ローマ人が休日に円形闘技場で、死闘や処刑などの残酷な見世物を楽しんだことに由来しています。
シャーデンフロイデを感じたとしてもそれは異常ではなく、ごく普通の感情と言うことができます。
たとえば、友人が躓いて転んだときに大概の人はまず笑うはずです。
これも他人の不幸を楽しんだことになるので、立派なシャーデンフロイデです。
しかし、同時にその友人のことを心配して駆け寄り、大丈夫かと聞くこともするはずです。
つまりシャーデンフロイデは日常的に見られる普通の感情と言うことができます。
シャーデンフロイデの問題
シャーデンフロイデ自体は正常な感情ですが、一方で自尊心が低い、自信がないことに苦しむ人におきやすい感情だと言うことも事実です。
気分が落ち込んでいるときは他人の成功を素直に受け入れられません。これは他人の成功を自分と比較してさらに落ち込むからです。
このときにシャーデンフロイデの感情が起きると、より強く他人の不幸を喜ぶことになり交友関係を損ねてしまいます。
心理学的にこの問題にアプローチする方法として、自分の感情と向き合うという方法があります。
感情と向き合うことで原因を理解し考え方を改善することを図ります。
その方法として自分の感情の日記をつけることもひとつの方法です。