サピア・ウォーフの仮説

サピア・ウォーフの仮説とは、使用する言語によって使用した個人の思考が影響を受けることを体系化した理論です。

「どのような言語によってでも現実世界は正しく把握できる」という立場に反論し、言語はその話し手の世界観の形成に大きく影響することを提唱する仮説となります。

ベンジャミン・ウォーフが提唱しエドワード・サピアも研究したことが仮説の名称の由来となっていますが、言語的相対論と呼ばれることもあります。

サピア・ウォーフの強い仮説と弱い仮説

サピア・ウォーフの仮説には強い仮説と弱い仮説があります。

◆弱い仮説:概念の分類は言語によって異なる
・日本語では虹の色は7色ですが、欧米では6色(日本語の藍色がない)
・エスキモー(イヌイット)の言語には雪に関する言葉が多い

◆強い仮説:人間の思考は言語によって規定される

弱い仮説に関してはほぼ正しいと言えますが、強い仮説に関しては反論や異論も多くあるので、この理論は今でも仮説にとどまっています。