更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:18 JST
自己開示は心理学を応用した会話テクニックのひとつです。
自己開示では自分のプライベートな情報を開示することで、「返報性の法則」により相手からの情報も期待することができます。
コミュニケーションでの自己開示ではお互いの距離が縮まり、信頼関係を築くことができます。
「返報性の法則」は相手から好意を受けるとお返しをしたくなる心理のことです。
つまり自己開示をすることで相手も自己開示しやすくなる心理状態になります。
自己開示の返報性
初対面の相手であればプライベートな情報はすぐには公開しないのが普通ですが、ある程度付き合いが長い人にプライベートの情報を拒否されると信頼されていないと感じてしまいます。
しかし、反対に相手から自己開示で個人の情報を公開されると、自分を信頼しているから話してくれたと感じるでしょう。
そのため自分を信頼してくれた相手には自分も信頼を示すことで、お返ししたいという返報性の法則が働きます。
相手と打ち解けたいと考えたら、まずは自分から自己開示することできっかけがつかめます。
自己開示のやり方
会話にプライベートなことを含める自己開示は、ビジネストークではなかなか上手く使うことができない人が多いでしょう。
しかしビジネストークでも必ず雑談があるので、そのときにさりげなく個人情報を含めるようにすると自己開示しやすくなります。
雑談では天候の話が定番ですが、以下のように自己開示してみましょう。
取引先との会話
A「今日は暑いですね」
B「私は北海道出身なので暑いのは苦手ですね。Aさんは夏がお好きですか?」
上記のようにさりげなく個人の情報を開示することで、相手も自分の情報を出しやすくなって、会話が弾みます。
上司と部下の会話
部下が失敗してしまったときは、叱責したり指導したりするときに、自分の弱いところを開示すると効果があります。
たとえば、同じ失敗を若いときにしてしまった話をすると、部下も素直に指導を受けやすくなります。
自己開示の度合い
いくら自己開示に効果があるといっても、初対面の相手に重い話を打ち明けても相手が引いてしまうだけです。
自己開示には4段階の度合いがあるといわれています。
相手との関係性や信頼性を考慮して、軽い開示からはじめるのがいいでしょう。
- 趣味・嗜好(しこう)の開示
- 簡単には克服できない困難な経験の開示
- 決定的ではない欠点や弱点の開示
- 自分の性格や能力の否定的側面の開示
上記を参考に適切な自己開示をすることが大切です。