カラーバス効果(頻度錯誤)

カラーバス効果は正式な心理学用語ではありませんが、認知バイアスのひとつとして知られている「頻度錯誤(Frequency Illusion)」あるいは「バーダー・マインホフ現象(Baader–Meinhof Phenomenon)」を応用したものです。

カラーバス現象はたとえばTVの占い番組を見て今日のラッキーカラーは赤といわれたとします。

そうすると普段と同じ道を歩いていても、やたらと赤い色が目に付く現象がカラーバス効果です。

頻度錯誤も特定のことを気にしてしまうと、急にその特定のものと接する機会が増えたように感じることです。

頻度錯誤はスタンフォード大学の言語学教授が作った造語で「一度見つけたら、どこにでもある(once found, it's everywhere)」という意味です。

また、バーダー・マインホフ現象はその現象を発見した博士の名前のように感じる人が多いかもしれませんが、実はドイツのテロリストグループの名前です。

ドイツの新聞に掲載された読者投稿に「友人とバーダー・マインホフの話をしたらその日のうちにニュースになった」と掲載されたところ、同じような経験があるという声が寄せられたため、この名前が付いたようです。

これも基本的にはカラーバス効果と同じで、バーダー・マインホフの話をしたから印象に残っていて、ニュースにも気が付いたということです。

カラーバス効果のメカニズム

新しい知識を得ると脳が活性化して「選択的注意」が始まります。

「選択的注意」は複数の情報から特定のものに注意を向けることです。

選択的注意の結果、活性化した脳は新しい知識に合致するものや近いものを探すようになります。

そして合致するものをいくつか見つけると「確証バイアス」が作用します。

確証バイアスは自分の考えや信念などに合致するだけ情報を集め、それ以外を無視するメカニズムで認知バイアスのひとつです。

これによってまれにしか発生しない確率を過大評価するので、特定のものを気にした場合普段は気が付かなかっただけなのに、周囲にそれが急に増えた気持ちになってしまうのです。

カラーバス効果の活用方法

カラーバス効果は日常生活や仕事などでも広く応用ができるので、その活用方法をご紹介します。

アイディアの発想法として使う

よくアイディアが突然ひらめいたといういい方をしますが、アイディアは何もないところからひらめくわけではありません。

自分の五感で経験したことや本の知識などが元になってひらめくものです。

つまり特定のもののアイディアを考えるのであれば、その知識を増やす必要があります。

効率よく知識を増やす方法のひとつとしてカラーバス効果を活用するのです。

常にアイディアについて考えていると、それに関連する情報が周囲にあることに気付きやすくなります。

その結果、アイディアに結びつく可能性が高くなります。

良い情報ばかり気にしていないかチェック

自分がやっている仕事やプロジェクトについて、良い情報ばかり目に付いていないかどうかチェックするためにも利用できます。

つまり既にカラーバス効果によってプロジェクトの良い情報ばかり集まって、失敗の可能性を見逃しているかもしれません。

そんなときは、今度は悪い情報に気を向けることで、見落としていた情報が目に付くようになるかも知れません。

人間関係に応用

カラーバス効果は人間関係にも応用できます。たとえば苦手な人がいるときは、その人の悪いところばかりに目が行ってしまいます。

その結果、悪い情報ばかりが集まってくるので、ますますその人が苦手になってしまうのです。

そこで、本当にその人が自分の苦手なタイプなのかを確かめるために、今度はいいところを意識してみましょう。

案外、自分とそれほど変わらないことがわかり、親近感を覚えるかもしれません