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ゼイガルニク効果


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:15 JST

ゼイガルニク効果とは

ゼイガルニク効果とは、人は未達成の事柄や中断している事柄の方を、成功した事柄よりもよく覚えているという心理効果のことです。

たとえば、試験で間違った回答をした問題の方をよく覚えていて、正解した問題はあまり記憶していないのもゼイガルニク効果のひとつの例です。

ゼイガルニク効果はドイツの心理学者クルト・レヴィンが仮説を立て、旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク(ゼイガルニク)が1931年に実証実験を行い立証しました。

ゼイガルニクの実験

ゼイガルニクの実験では被験者に簡単なパズルの問題を与えて、いくつかの課題を途中で中断させてから、課題の内容を質問しました。

すると被験者は中断した課題の方を、中断しなかった課題よりも詳細に覚えていたのです。

この結果からゼイガルニクは課題が完了しないことで、より強く記憶されたと推測しています。

ゼイガルニク効果の活用

人はある事柄を途中で中断してしまうと、最後までやり遂げたいという思いが強くなるため、記憶にも強く残るとされています。

よく勉強や仕事をキリのいいところで終わらせるという人がいますが、ゼイガルニク効果を応用してあえてキリの悪いところで中断するのもひとつの方法です。

そうすることで記憶にも強く残り、最後までやり遂げたいという気持ちも強くなるので、仕事や勉強を再開するのもおっくうにならず最後まで完遂することもできます。

また、ゼイガルニク効果は恋愛などの人間関係にも応用することができます。

たとえば、相手に自分のことを強く印象づけるために、わざと情報を小出しにして、すべての情報を公開しないようにすることでゼイガルニク効果が発生します。

うまくいけば、相手に強い印象を残すことが可能になります。

 

 

 

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