アビリーンのパラドックス

アビリーンのパラドックスとは集団思考のひとつで、ある集団がその構成員の嗜好とはまったく異なる決定をして行動することです。

つまり集団で思考した場合、誰も望まない行動をしてしまうことがあるのが、アビリーンのパラドックスです。

アビリーンのパラドックスの内容

アビリーンのパラドックスは、経営学者ジェリー・B・ハーヴェイが著書で提示したもので、この現象を説明するための小話に出てくるアビリーンが名称の由来です。

その小話の内容は以下のとおりです。

ある4人家族が8月の暑い夜に、ひとりの提案によって遠いアビリーンに車で出かけて夜食を食べに行くことになりました。

しかし、4時間かかって帰ってきたときの4人の意見は以下のとおりでした。

A「家にいたかったけど、みんなが行きたそうなのでついて行った」
B「別に乗り気じゃなかったが、他が行きたそうだから連れて行った」
C「みんなが行くと言うから一緒に行っただけで暑い中で出かけるなら家にいた」
提案者「別に行かなくても良かったが、お前らが退屈だから行こうと思った」

結局、提案者ですら行きたいと思っていなかったアビリーンに、みんながいやいやながら行くことになってしまったので、アビリーンのパラドックスと呼ばれています。