更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:17 JST
承認欲求はアメリカの心理学書マズローが提唱した次の人間の基本欲求5つの中のひとつです。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 所属と愛の欲求
- 承認欲求
- 自己実現の欲求
承認欲求は簡単に言うと周りの人から認められたいという欲求で、仕事で実績を上げたり表彰されたりすることで承認欲求が満たされます。
簡単なことでは人からほめられるだけでもいいのです。
承認欲求の種類
承認欲求にはそのレベルによって2段階があります。
他者承認
承認欲求の第一段階は他者承認と呼ばれていて、周囲から認められたいという欲求は代表的な他者承認です。
自己承認
他者承認よりも高いレベルの承認欲求が自己承認です。
自分で自分を認めたいという欲求は、仕事がうまくいかなかったときに「もっとうまくできるはずだ」と考え、自分自身にうまくやることを求める行為です。
承認欲求を満たす3つの承認
承認欲求を満たすためには次の2つの承認を順番に積み上げていく必要があります。
- 存在承認
- 行動承認
- 結果承認
存在承認は第一段階の承認ですが、相手の存在をまず認めるという承認になります。
具体的には相手の目を見て話したり、意見を求めたりという行為が存在承認となります。
この承認を行うことで相手の承認欲求が満たされる第一段階となります。
行動承認は相手の行動をほめることで、たとえ結果が失敗でも途中経過や努力をほめることでも行動承認となります。
存在と行動を認められたら次の段階に進みます。
結果承認は文字通り相手の結果をほめることになります。
ここで初めて承認欲求が完全に満たされることになります。
承認欲求が強い人のメリット・デメリット
承認欲求が高い人には以下のようなメリット・デメリットがあります。
承認欲求が強い人のメリット
承認欲求が強い人は人からほめられたい気持ちが強い人です。
そのため、ほめられるために仕事などを一生懸命にやるので、モチベーションが高いというメリットがあります。
モチベーションが高い結果として仕事の成果が出やすく、ほめられることでさらに成績が上がる可能性が高くなります。
もともと承認欲求が強い人は、自分に自信がない人が多いという特徴があります。
しかし承認欲求が満たされれば、自分を肯定する自己肯定感も高くなりやすく、自信を持つことにつながります。
承認欲求が高い人のデメリット
承認欲求が満たされるとメリットだったことが、承認欲求が満たされないとデメリットに変わってしまいます。
つまり周囲から認められていないと感じると、自己肯定感が低くなりモチベーションも下がってしまいます。
また、自己肯定感が高いと周囲から認められたいと考えるあまり、見栄を張ったり自慢話をしたりするようになります。
その結果、人間関係がうまくいかなくなることもあります。
自己肯定感が強い人は人から頼み事をされると、これをやることで認めてもらえると考え、頼み事を断れなくなってしまいます。
しかし頼み事をする人は断らない相手を都合よく感じているだけなので、相手を認めることはありません。
その結果、いくら頼み事をこなしても承認欲求が満たされず悪循環となります。