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額面効果


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:04 JST

額面効果とは

額面効果とは、同じ額面でも小額紙幣で持っていると、高額紙幣で持っているよりも買い物をしやすくなる心理効果のことです。

金種効果、小銭効果、通貨効果と訳されることもあります。

この効果は2009年にラグビールとスリバスタヴァの2人による論文で「Denomination Effect」として提唱されています。

ラグビールとスリバスタヴァの実験

ラグビールとスリバスタヴァは、額面効果を提唱する根拠として以下の実験結果を挙げています。

2人は学生を被験者として1ドル札を与えたグループと25セント硬貨4枚(1ドル)を与えたグループに、お菓子を買うか使わずに貯めておくかを選択させました。

その結果、1ドル札のグループでお菓子を購入したのは26%でしたが、硬貨を与えられたグループの63%がお菓子を購入しました。

ラグビールとスリバスタヴァは、他にも2種類の実験を行いましたが、いずれも少額の金種を与えられたグループの方がお金を使う比率が高いという結果になりました。

額面効果が起きる原因

額面効果が発生する原因としては、まず高額紙幣を崩してしまうと使ってしまいやすくなると考える人が多く、高額な紙幣ほど使いたがらないという心理になると考えられます。

1万円札を崩してしまうと、あっという間に使い切ってしまったという経験がある人は多いはずです。

また、現実的に高額紙幣を添付で使うときには、あまりいい顔をされないという経験をした人が多く、それが高額紙幣を使わない理由のひとつになっている可能性もあります。

さらに、同じ価値であるにもかかわらず、人は高額指定の方が価値は高いと感じる傾向があります。

自分で考えたときでも、1万円札と千円札10枚では1万円札の方が価値は高いと考える人は多いでしょう。

 

 

 

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