スタンフォード監獄実験

スタンフォード監獄実験とは、スタンフォード大学の心理学者フィリップ・ジンバルドーが1971年に行った実験です。

この実験では被験者を無作為に看守役と囚人役に分けて演技させたところ、看守役はサディスティックな行動を取るようになり、囚人は従順になるといった本来の性格とは異なる言動をする結果になりました。

ジンバルドーは、この実験の結果から人間の行動は性格よりもその状況による影響が大きいと結論付けています。

スタンフォード監獄実験への疑惑

近年このスタンフォード監獄実験にねつ造疑惑が持ち上がっています。

その根拠となるのが以下の3つの事実です。

    • 2007年のジンバルドー自身の著書で、それまで被験者自身が考えたとされていた「囚人を数字で呼ぶ」「看守がサングラスをする」「囚人にサディスティックなゲームをさせる」といったことはジンバルドーの指示によるものだったと記されている。
    • 2013年のフランスの社会学者テクシエによる調査では、実験の発案者はジンバルドーではなく学生で、実験のルール17のうち11がその学生の発案だった。
    • 実験の中で囚人役の学生がヒステリーを起こして行ったことが実験を象徴する言葉となっていたが、その学生は実験終了後にジンバルドーに演技だったと告白したが無視された。

BBCの再現実験

イギリスの国営放送BBCは2002年に監獄実験をリアリティー番組として再現を試みています。

しかし、この実験では何も起こらず、ひたすらタバコを吸っている男たちの姿が映し出されるだけの番組となり、視聴者が期待した残酷なことは何も発生しませんでした。

本来ならジンバルドーの実験が再現できなかった証拠にもなる番組でしたが、単なるバラエティー番組と捉えられたためジンバルドーの実験を否定するまでには至りませんでした。

むしろ、ジンバルドーの実験映像のほうが刺激的で、その後もマスコミ取り上げられるなどセンセーショナルな話題を提供し続けています。

現在では、この実験が真実かどうかよりも、その刺激的な内容によって一種のエンターテイメントとして独り歩きしているようです。