選好注視法

選好注視法とは、心理学者のファンツが開発した実験方法で、2つ以上の刺激を被験者に見せてどちらをより注視するかを計測する方法です。

この選好注視法は、何を選好し注視するかという点から人の知覚・認知を明らかにしようとすることが目的です。

ファンツの実験

選好注視法はファンツの実験だけを指すものではありませんが、代表的なファンツの実験を例にしてやり方を解説します。

ファンツは6つの図形を用意し乳児にそれらを見せたときに、どの図形を長く見ていたかを計測しました。

    1. 人物の顔のイラストが描かれた円
    2. 文章が羅列された円
    3. 幾何学模様の図形が描かれた円
    4. 赤色に着色された円
    5. 白の円
    6. 黄色の円

1の人物の顔を最も長く注視し、次に2と3が長かったという結果になりました。

色がついただけの図形よりも何かが描かれた図形、特に人の顔について関心を示していることがわかります。

言葉の話せない乳児であっても選好注視法を用いることによって、乳児の内面を垣間見ることができるようになります。