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錯覚資産


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:19 JST

錯覚資産とは

錯覚資産とは「ふろむだ」の著書『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』で提唱されている言葉です。

「錯覚資産」とは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」及び、それを引き起こす事実のことです。

錯覚を起こさせるというのは事実を詐称するという意味ではなく、あくまでも事実を提示することで相手に対して錯覚を起こさせるという意味です。

たとえば著者ふろむだの経歴は以下のとおりです。

  • 起業した会社が上場
  • 著者のブログは数百万人に読まれた
  • 著書がアマゾンで1位、オリコンでも1位(カテゴリ)のベストセラーになった

これらは事実ですが著者の弁によると、会社が上場したのは著者の実力ではなくほとんどが運で、ブログの内容もたいしたことがなく、数百万人に読まれたことも著書がベストセラーになったことも運の要素が大きいのも事実です。

しかし、これらの事実を目にしただけで、取引先、読者などが勝手に錯覚を起こし、著者に実力があると勘違いしてしまいます。

これを著者は錯覚資産と呼んでいます

錯覚資産の背景にある心理

錯覚資産には心理学用語のハロー効果がその背景にあります。

ハロー効果は認知バイアスのひとつで、ある人を評価する場合にその特長に引きずられて他の特長の評価も高められることを言います。

具体的には、特定分野の専門家が他の分野でも権威があるように感じる、見た目がいい人は信用できるといった例があります。

錯覚資産はこのハロー効果を応用しているので、無関係な事実によって信頼を得られたり、実力を評価されたりすることが起きるのです。

 

 

 

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