ウェグナーの実験

ウェグナーは、後にシロクマ実験と呼ばれる次の実験を行いました。

被験者を以下の3グループに分けて、シロクマの1日に関した映像を見せました。

    A. シロクマのことを覚えておくよう指示
    B. シロクマについては考えても考えなくてもいい指示
    C. シロクマのことは絶対に考えないよう指示

一定時間経過後に、シロクマについてどのくらい覚えていたかを被験者に尋ねた結果、最もよくシロクマについて覚えていたのはCグループでした。

ウェグナーはこの実験結果から皮肉過程理論を導き出しました。

皮肉過程理論とは

皮肉過程理論とは、シロクマのリバウンド実験結果からウェグナーが提唱した理論です。

ウェグナーは皮肉過程理論によって「何かを考えないようにするほどそのことが頭から離れられなくなる現象」を説明しています。

皮肉過程理論では人間の思考過程を以下の2つに分けて考えています。

    • 実行過程
    • 監視過程

思考をコントロールしたいと考えていないときは、上記の実行過程と呼ばれる状態となります。

一方で監視過程は思考をコントロールしたい時の状態で、シロクマの実験ではシロクマのことを考えていないかどうかをチェック、監視しているときの状態になります。

しかし、監視過程ではあることに関して考えていないかを監視するときに、その事を考えてしまうという矛盾が生じてしまいます。

考えないようにする意識が強いほど考えてしまうのは、この監視過程があるからだとウェグナーは説明しています。