オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン

オープンクエスチョン(Open Question)は会話術のひとつで、相手に自由に回答できる質問を投げかけて、情報を得るやり方です。

対比的な方法にはクローズドクエスチョン(Closed Question)があります。

クローズドクエスチョンでは選択肢が与えられ、自由な回答をすることはできません。

オープンクエスチョンのメリット・デメリット

オープンクエスチョンでは返答の自由度が高いため会話が発展しやすく、より多くの情報を得ることができる点が大きなメリットです。

しかし、会話が上手く発展するかどうかは聞き手の技量に左右される部分も大きいので、場合によっては話が進まないというリスクもあります。

そのため、こうした会話になれていない人にとっては難しい点がデメリットになります。

また、オープンクエスチョンが情報を得られやすいのは事実ですが、相手によってはなれなれしい印象を持つこともあり、なぜそこまで話す必要があるのかという疑問を持たれてしまいます。

オープンクエスチョンはある程度関係性が確立してから行うか、最初はクローズドクエスチョンをメインにして、オープンクエスチョンの数は少し抑える方がいいでしょう。

クローズドクエスチョンのメリット・デメリット

クローズドクエスチョンは回答する側は選択肢を選ぶだけなので、答えやすく時間もかからないというメリットがあります。

しかし、一方で会話の中で使う場合には一方的な質問となってしまい、相手に詰問されているイメージを与えてしまうデメリットがあります。

そのためクローズドクエスチョンは最初の質問や初対面の人への質問に向いています。

話をしている内に打ち解けた頃合いでオープンクエスチョンに移行するといいでしょう。

また、端的に答えてもらいたい質問で回答を数多く集めたいときには便利なので、アンケートではクローズドクエスチョンをメインにすると効率よく回答を集められます。

オープンクエスチョン/クローズドクエスチョンの活用例

オープンクエスチョンは取引先とのヒアリングや、顧客との商談などで利用することができますが、最も身近に職場でのコミュニケーションとして活用できます。

たとえば、部下が仕事で失敗したときに、上司として事情を聴取するということは日常茶飯事です。

そのときクローズドクエスチョンで失敗した理由を聴取すると、本当の問題点が浮かび上がらない可能性があります。

間違った発注が続いている問題を解決するという前提で、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンで部下に質問したときにどのような違いがあるでしょうか。

クローズドクエスチョン

上司「商品発送ミス防止のためにラベルの書き方を変えると解決できそうか?」
部下「大丈夫だと思います」「やってみます」
上司「ではやってみてくれ」

 オープンクエスチョン

上司「間違った商品を発送するミスが続いているが、どうしたら予防できると思う?」
部下「ダブルチェックの徹底が必要です」
上司「今のチェック体制はどうして機能していないんだ?」
部下「アルバイトが2名退社して人手不足だからです」
上司「わかった。人員補充までダブルチェックを徹底してくれ」

会社の上司と部下という関係では、上司の立場が強いためクローズドクエスチョンでは上司の意向だけが反映して、部下の事情や意見をくみ取ることができません。

問題解決のためにはオープンクエスチョンを上手く活用することが必要です