成功恐怖理論

成功恐怖理論とは、心理学者のホーナーが提唱した「人には成功に対してネガティブに捉えてしまう心理がある」という理論です。

この理論はアメリカの女性心理学者のホーナーが1986年に提唱しましたが、当初は女性だけが成功恐怖理論の対象だと考えられていました。

達成動機要求と失敗回避動機

成功回避という考えが提唱される以前は、すべての人が成功達成要求と失敗回避動機を持っていると考えられてきました。

つまり失敗回避動機を成功達成要求が上回ったときに、人は行動を起こすと考えられていましたが、女性にはそれがはてはまらないことも指摘されていました。

そのため、ホーナーは女性を対象として成功回避に関して研究を進めた結果、それは女性だけに限らないという結論に至りました。

特に女性に成功恐怖が起こる原因としては次の3つが挙げられます。

・成功しすぎることで女性らしさを失う
・成功しすぎると人から好かれなくなる
・成功しすぎると社会から受け入れられなくなる

つまり、成功欲求よりも人から嫌われることを避ける欲求が上回っていると言えます。

また、第三者の目を気にするという要因も成功回避する背景に存在しています。

大きな成功を収めるとその立場に見合った言動をしなくてはいけない、成功した分野以外のことはできなくなるなどの心配をする人もいるのです。

他人の目を気にしないのであれば、成功後の立場なども気にすることはありませんが、他人の目を気にする人ほど成功後のわずらわしさも気にするのかもしれません。