トップページへ

自己肯定感


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:18 JST

 

自己肯定感とは

自己肯定感とは1994年に日本の臨床心理学者の高垣忠一郎によって提唱された心理学用語で、「自分自身のあり方を肯定する気持ちであり、自分のことを好きである気持ち」と定義しています。

高垣忠一郎は自分の子どもを対象にしたカウンセリング体験から、没個性化が問題となっていた子どもの状態を説明する用語として「自己肯定感」を用いています。

その後、日本の子供がアメリカや中国の子供と比べて自己評価が低いことが教育現場で問題となり、自己肯定感が注目されるようになりました。

自己肯定感と自己肯定の違い

自己肯定感と似た言葉に自己肯定がありますが、自己肯定は「自分はできる」と自分に言い聞かせることです。

たとえば、数学が苦手な場合「数学は得意なはずだから、やればできる」と言い聞かせるのが自己肯定です。

しかし自己肯定感は自分のありのままを肯定し受け入れることなので、数学ができない自分も受け入れてしまうのが自己肯定感です。

自己肯定感が高い人の特徴

自己肯定感が高い人は無条件で自分を認めることができる人です。

自己肯定感が高い人には以下のような特徴があります。

  • 物事を素直に受け入れられ、それを肯定的に捉えることができる
  • 自分に対して肯定的なので精神が安定し、行動も積極的になる
  • ストレスを感じにくい

自分の自己肯定感が高いかどうかは、自分の行動に条件を付けるかどうかで判断できます。

たとえば、「数学のテストで80点以上なら自分をほめよう」といった考えをする人は、自己肯定感が低い可能性があります。

さらに数学で80点を取っても、今度は国語が悪かったというように、なかなか自分を肯定できない場合は自己肯定感が低いと言えます。

 

 

■あわせて読みたい
1 置換バイアス
2 アカウンタビリティ
3 セルフ・エフィカシー
4 スパイト行動
5 ハイダーのバランス理論
6 20秒ルール
7 NIH症候群
8 暗黙の強化
9 現状維持バイアス
10 シミュラクラ現象(パレイドリア)
11 インナーチャイルド
12 自己標的バイアス
13 アドラー心理学
14 変容学習
15 助成金バイアス
16 シロクマのリバウンド効果
17 公正世界仮説
18 サピア・ウォーフの仮説
19 スケーリング・クエスチョン
20 社会的アイデンティティ

 

■マイナー心理学用語