更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:10 JST
ポモドーロ・テクニックとは
ポモドーロ・テクニックとは、1980年代にイタリアのフランチェスコ・シリロが考案した時間管理法です。
ポモドーロ・テクニックでは時間管理にタイマーを使いますが、シリロはトマトの形をしていたタイマーを使用していたため、時間管理の単位をイタリア語でトマトを意味するポモドーロにしたことが名称の由来です。
ポモドーロ・テクニックは作業を短い時間で区切り、間に休憩を入れる方法で集中力を途切れさせない時間管理テクニックです。
ポモドーロ・テクニックの方法
ポモドーロ・テクニックを考案したシリロは、大学生の頃に効率的に勉強をする方法として、勉強と休憩を繰り返す方法を思いつきます。
試行錯誤を繰り返した結果、25分勉強して5分の休憩を取ることをワンセット(1ポモドーロ)として、4ポモドーロを消化したら長い休憩を取るのが最も効率的なやり方という結論になりました。
しかし、この方法では4ポモドーロまでが一連の流れとなるので、その間に外部要因で途切れてしまうと効果が低くなります。そこでシリロは中断の原因となることをあらかじめ想定して以下のような対策をとりました。
- 知らせる: 現在作業中で忙しいことを相手に知らせておく
- 交渉する: 問題について話し合う時間を交渉する(ポモドーロに影響しない時間帯にする)
- 予定する: ただちにミーティングの予定を立てる
- 電話は折り返す: ポモドーロ完了後に電話を折り返す
当時学生だったため、友人からの急な連絡などに対処するための方法です。
ポモドーロ・テクニックの効率的なやり方
ポモドーロ・テクニックは特に集中力が必要なクリエイターやエンジニアなどに人気が高い手法ですが、職場でのグループ作業などでも応用することができます。
ポモドーロ・テクニックをより効率的に運用したい場合は以下の点に気を付ける必要があります。
時間管理の徹底
ポモドーロ・テクニックでは時間管理が最も大切です。
キリが悪いという理由で時間を延長すると集中力に欠ける原因となるので効率が悪くなります。
むしろキリが悪いところでやめるほど「ツァイガルニク効果」が発生して、次のポモドーロで集中力を高めることができます。
ツァイガルニク効果は、達成できてないことの方が達成できたことよりも強い印象として残る心理です。
そのため中途半端にやめたことほど強く印象に残っているので、それを再度やり始めるときに集中力が高まります。
また、作業によっては25分では短いなら集中力が途切れない範囲で延長してもかまいません。
必ず25分プラス5分でなければいけないということではありません。
タスクのリスト化
作業に入る前にやるべきこと(タスク)は細かく分割してリスト化しておきましょう。
時間に合わせて複数のタスクを1ポモドーロに割り当ててもかまいません。
また、大きなタスクの場合は複数に分割して集中力が途切れないようにすることも必要です。
休憩ルールの策定
5分の休憩では次のタスクに集中できるように、他の作業や遊びなどをせずになるべくリラックスすることが大切です。
好きな飲み物を飲んだり、ストレッチしたりするのがいいでしょう。
やらないことも決める
作業中や休憩中には、普段自分がやっている好きなことなどはやらないようにルールとして決めておきます。
作業中にTVを流したり、休憩中にネットサーフィンやSNSをしたり、違う作業をするのもやめましょう。
作業中も休憩中も集中力を妨げるものを排除することが大切です。