クレスピ効果

クレスピ効果とは、報酬量の変化によってモチベーションが大きく変化する心理効果のことです。

特に「それまで一定だった報酬が減少すると、その後の意欲が顕著に低下する」というマイナスの心理効果が有名です。

この心理は自分の給料が明日から下がると想像した場合、簡単に理解できるのではないでしょうか。

1940年代にアメリカの心理学者のクレスピが提唱したことが、クレスピ効果と呼ばれる所以です。

クレスピ効果はいわゆる「外発的動機付け」に関する心理効果です。

外発的動機付けと内発的動機付け

人が行動を起こす原因には以下の2つがあります。

    • 外発的動機付け
    • 内発的動機付け

外発的動機付けは外部から与えられる報酬のことで、内発的動機付けは自分自身の好奇心や充実感などです。

クレスピ効果は外発的動機付けが変化することで、やる気も大きく変化することを示しています。

クレスピ効果のネズミ実験

クレスピはボタンを押すと一定量の餌が出て来ることを覚えさせたネズミを、以下の3つのグループに分けて実験しました。

    A. 一定量の餌を与え続ける
    B. 出てくる餌の量を減らす

Aのグループはもちろん変化はありませんが、Bのグループのネズミには以下の変化が表れました。

    • 何度か餌が減ったことを経験するとボタンを押す回数が激減した
    • 最終的にスイッチへの興味を失う
    • 餌の量をもとに戻してもスイッチを押さない
    • スイッチを押させるためには餌の量を増やさなければならなかった

論理的に考えるとボタンを押す回数を増やせば、餌の量は増やすことができるので、スイッチに興味を失うことは倫理的ではありません。

むしろ、本能的に無意識のうちにモチベーションを失ってしまうと考えられます。