更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:34:42 JST
メトカーフの法則とは
メトカーフの法則とは、有線LANの標準規格「イーサーネット」の提唱者ロバート・M・メトカーフが、1990年代のはじめに提唱したネットワークの価値に関する法則です。
メトカーフの法則の定義は、「ネットワークの価値は、そのネットワークに接続するユーザー数の2乗に比例する」というものです。
メトカーフの法則をスマホにたとえるとわかりやすくなります。
スマホを購入しても番号を誰にも知らせず、誰の番号も知らない状態であれば、ネットワークとしての価値はゼロといえます。
しかし友人に番号を知らせることで送信ができるので、この場合の価値を1とします。
さらに友人からの受信も可能になるので価値はさらに増えて2なので、利用者がひとり増えたことで価値は2倍になりました。
同様にもう1人(自分も含めて計3人)の友人の番号を入手した場合を考えてみましょう。
使える番号は3つになるので価値は3かというとそうではなく、3人とも他の2人と送受信ができるので価値は3×2で6になります。
つまりひとり増えたことで価値が2から6に増えたことになります。
これを計算式にすると、利用者がnの場合n×(n-1)になりますが、メトカーフの法則のように2乗に比例するわけではありません。
しかし、nの実数が十分に大きな数になると2乗に近くなり、メトカーフの法則が成立するのです。