セイの法則

セイの法則とは、フランスの経済学者ジャン・バティスト・セイによって発見された法則で、「供給は自ら需要を作り出す」という法則です。

経済を生産物市場、労働市場、債券市場、貨幣市場の4つに分類した場合に、貨幣市場を除いた3つの市場では「全体としての需要と供給が常に等しい」と考えるのがセイの法則となります。

しかし、この法則はケインズの著書「一般理論」によって否定され、その問題点が認知されるようになりました。

セイの法則の問題点

セイの法則に限らず古典的な経済学において前提となっているのが次の2点です。

・貯蓄する人はほとんどいない
・失業はありえない

供給によって得られた対価は、いずれ他の商品の消費に回るというのがセイの法則の前提ですが、現在では貯蓄に回す人も増えているのでセイの法則が成り立ちません。

また、生産物を増やすことで新たな需要が生まれるという考え方のため、自発的でない失業はありえないというのが古典的な経済学の基本ですが、現実的には失業はなくなることはありませんでした。

もし、セイの法則が成り立つのであれば、第一次世界大戦後の好景気で供給過剰であっても、需要が追いつくはずでしたが、実際には企業の財務状況が悪化し大量の失業者が増えて世界恐慌が発生しています。

この世界恐慌はセイの法則がセイの法則が間違いであったと証明しています。