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ホーソン効果


更新日:Tuesday, 07-Mar-2023 02:35:10 JST

ホーソン効果とは

ホーソン効果とは、人は一般的に関心を持つ人や期待する人の心に応えようとする心理的効果のことです。

アメリカのホーソン工場で作業効率を高めるための調査をしたときに発見されたため、この名称となりました。

ホーソンで行われたのはホーソン効果を確認するための実験ではなく、どのような環境であれば効率的な作業が可能かという調査のためでした。

しかし、実験をしたのがハーバード大学という有名大学であったことから、従業員にはハーバード大学から期待されているという気持ちが生まれ、結果的に普段よりも効率がよい作業が行われました。

こうした「棚からぼた餅」的なことからホーソン効果が確認されました。

ホーソン効果の応用

企業では人件費がもっと経費の比率が高いともいわれていますが、高い経費を効率よく運用するには優秀な人材が欠かせません。

しかし、優秀な人材が必ずしも企業内でも優秀な実績を残すと限らないことも事実です。

しかしホーソン効果を応用することができれば、優秀な人材に頼らなくても既存の社員が効率よく働くことでより高い費用対効果を生み出すことができます。

ホーソン効果では周囲の期待が仕事のやる気を高めて業績を上げることにつながるので、日常的に社員への期待を生み出すシステムを作ってしまえばいいということになります。

上司だけでなく役員からも期待されていると言われると、モチベーションは高くなるので一定以上の業績を収めた社員に対する表彰制度を作り役員からも声をかけるなど、企業内で工夫してみましょう。

また、日常生活でもホーソン効果は活用することができます。

たとえば禁酒や禁煙はなかなかひとりではできませんが、周囲の家族や友人などから期待してもらえれば、成功する確率は高くなるでしょう。

 

 

 

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