ウェルテル効果

ウェルテル効果とは、マスメディアによって著名人の自殺が報道されると、一般人にも自殺者が増加する現象のことを言います。

ウェルテル効果は、ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」で主人公のウェルテルの自殺方法をまねた若い読者の自殺が急増したことに由来します。

ウェルテル効果は1967年に精神科医のジェローム・モットが、自殺報道で自殺者が増えるという仮説を提唱したのが始まりです。

ジェロームの検証は不完全だったため立証されませんでしたが、1974年社会学者のデイビッド・フィリップスの調査により証明されました。

デイビッド・フィリップスの調査内容

デイビッド・フィリップスは1947年から1987年までの全米の自殺者の月間統計と、ニューヨークタイムズの一面に掲載された自殺報道との比較をしました。

その結果は以下のとおりです。

    • 自殺率は報道の後に上がり、その前には上がっていない
    • 自殺が大きく報道されるほど自殺率が上がる
    • 自殺の記事が入手しやすい地域ほど自殺率が上がる

上記の結果によってウェルテル効果が証明され、ウェルテル効果と名付けたのもフィリップスでした。

日本でのウェルテル効果の例

1986年に当時のアイドル岡田有希子が飛び降り自殺をすると、ファンと思われる青少年が30名ほど同じ方法で自殺をしました。

この影響はしばらく続き1986年はその前後に比べて青少年の自殺が30%増えたと言われています。

そのため、当時国会でも政府に対して対策求める声が上がっていました。

上記以外にもウェルテル効果と思われる自殺者の増加があるため、厚生労働省は自殺報道ガイドラインを作成してその遵守を促しています。