ガウゼの法則

ガウゼの法則とは、ダーウィンの自然淘汰説の主軸となるもので、生活に必要な要求が似ている(食べ物、生活空間など)2つの種は共存が難しく、種同士で争って最終的には一つの種だけが存続するという仮説です。

1934年にソビエトのガウゼが酵母菌とゾウリムシを使った詳細な実験的研究を行って、種間競争によって一方が他方を駆逐してしまうという現象を明確に実証したため、ガウゼの法則やガウゼの仮説と呼ばれるようになりました。

なお、競争排除則と呼ばれることもあります。

ガウゼの実験

ガウゼはゾウリムシを使って実験し、餌と生活空間を同じくする種同士は共存できないことを証明しました。

ただし、この実験では餌と生活空間が同じという点がポイントになります。

たとえば、ゾウリムシとミドリゾウリムシを同じ水槽に入れた実験では、水槽の上部と下部で棲み分けが行われました。

つまり結果として2つの種が同じ水槽で共存できたことになります。

その理由は、ゾウリムシの餌は水槽の上部に浮いている大腸菌で、ミドリゾウリムシは水槽の底にいる酵母菌だったため、うまく生活領域と餌が異なったため共存できたのです。

ガウゼの法則のビジネスへの応用

ガウゼの法則は動物の棲み分けに関する法則ですが、ビジネスシーンにも当てはまる仮説です。

たとえば、すでに大企業が大きなシェアを占めている商品については、新規参入してもシェアを奪うことが難しいことは誰でも予測できます。

しかし同じような商品でも、大企業と異なる客層をターゲットにすることで棲み分けできる可能性が高くなります。

家電製品であれば、一般の消費者をターゲットにするか、高級家電で富裕層を対象にするのか、安さに特化して若年層や低所得層を対象にするといった3段階が考えられます。

自社の製品はどの客層に強みがあるのか、その客層に入り込む余地があるのかを調査することで、参入の可能性を探ることができます。

これもガウゼの法則の応用の一つと言えます。