クレショフ効果

クレショフ効果(Kuleshov Effect)は映画作家のクレショフが示した認知バイアスのひとつで、まったく関係の無い画像や映像でも続けて見ることで、人は無意識のうちに関連付けをしてしまうという効果です。

クレショフは無関係の映像をモンタージュ(編集)することで、前後の映像に関連があるように錯覚させる手法「モンタージュ理論」を発見しました。

その理論を証明するための実験で発見された効果が「クレショフ効果」と呼ばれるようになったのです。

クレショフ効果の実験

クレショフは俳優の映像の中で無表情のものを3つ用意し、以下を3つの映像の前に被験者に見せ、俳優にどのような感情を覚えるかを述べさせました。

A. スープ皿のクローズアップ
B. 棺の中の遺体
C. ソファに横たわる女性

その結果、俳優の映像は全部同じだったにもかかわらず、被験者は以下の感情を感じています。
A. 空腹
B. 悲しみ
C. 欲望

クレショフ効果の具体例

TVCMや商品の広告では、ほとんどがクレショフ効果を応用していると言ってもいいでしょう。

商品に特定のイメージを与えたいときに、そのイメージが強い映像と商品をいっしょに撮影することでクレショフ効果が現れます。

ユニクロのCM

ユニクロのCMではユニクロの服を着た様々な人種の人たちが、楽しそうにしていたり、くつろいだりしている姿が映し出されます。

これによってユニクロの商品は人種・国籍を問わずに世界中の人が笑顔で着ることができるおしゃれな服というイメージを植え付けることができます。

このようにクレショフ効果を利用すれば、思い通りのイメージを消費者に与えることができるのです。

たとえば、日本の食材で作った料理であることを強調したいのであれば、料理の写真と同時に和風のイメージがある画像も写すことによりイメージを強調することができます。

クレショフ効果応用の注意点

クレショフ効果では実験結果でわかるとおり、ネガティブなイメージを与えることも可能です。

そのため、クレショフ効果を考えて作った映像でなくても、意図せずにマイナスイメージを与えてしまうことがあります。

CMや広告を作る場合は、クレショフ効果によるマイナスイメージを与えていないかも事前にチェックすることも必要です