モーツァルト効果

モーツアルト効果とは、モーツアルトに代表されるクラシック音楽を聴くことで頭が良くなると言われる効果のことです。

モーツアルトの音楽が心身に影響を及ぼすことは、1991年に発表されたフランスの耳鼻科医トマティスの著書に記述されたのが最初と言われています。

しかし、この効果が一般的に認知されることになったきっかけは、1993年にカリフォルニア大学の心理学者フランシス・ラウシャーらが学術誌「ネイチャー」に発表した論文がきっかけです。

ラウシャーの実験

ラウシャーらは、実験でモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」K.448を学生に聞かせました。

その結果、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかったりした学生よりも、知能検査の空間認識テストにおいて高い成績を示しました。

ただし、この効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものでした。

1990年代の後半にはこの実験結果の再現性に関する実験が多く行われ、実験が再現できたケースやできなかったケース、また反証が為されたケースなど様々な結果があり、最終的な証明はできていません。

なお、ドイツでは様々な分野の研究者を集めて検討をすすめた結果、2007年に「モーツァルト効果は存在しない」と結論づけた研究結果を発表しています。

ただし、現在でも音楽や教育分野でモーツアルト効果が喧伝され、マーケティングに利用されています。