アンガーマネジメント

アンガーマネジメント(Anger management)は怒りなどの感情をコントロールする心理療法プログラムのひとつです。

アンガーマネジメントは言葉通り怒りを管理するという意味なので、怒りをなくす、怒らないことを目標としたものではありません。

怒りを管理する、コントロールすることを目的としているので、不必要な怒りだけを抑えることが目的です。

アンガーマネジメントはどんなときに必要か

たとえば小さな子供の育児に追われている母親は、つい子供に対して怒りをあらわにしてしまう場面が多くなります。

しかし、子供に対して大人が怒りをぶつけてしまっては、子供の性格や精神状態に悪い影響を与えてしまうのは明らかです。

こんなときにアンガーマネジメントが活用できれば、不必要に子供に対して怒りをぶつけることもなくなります。

また、職場で上司の立場にある人にも同じことが言えるでしょう。部下が失敗をしてしまったときには、上司が感情的になって部下を叱りつけるという場面はよくある光景です。

しかし、怒りで感情的に叱りつけても部下の成長につながることはありません。むしろ萎縮してしまい部下の将来に悪影響を与えることになります。

こんな場面でもアンガーマネジメントを発揮できれば、上司として適切な対処も可能になります。

アンガーマネジメントのテクニック

アンガーマネジメントを実践するためには自分の性格や怒りのタイプなどを考慮して行う必要がありますが、一般的なアンガーマネジメントのテクニックをご紹介しましょう。

6秒待つ

よく知られているアンガーマネジメントのテクニックとしては、イライラして怒りが爆発しそうになったら、6秒カウントして心を落ち着かせるというテクニックがあります。

6秒我慢できずに怒りを爆発させてしまうと、ものを壊したり、相手に罵声を浴びせたりという結果になってしまい、人間関係に大きなマイナスとなります。

しかし、たった6秒とはいえ怒りが爆発しそうな状況で我慢をするというのは、簡単なことではありません。

なれるまでは、常にメモを準備しておいて怒りの原因や内容について書き出してみるというのもひとつの方法です。

併せてその場を物理的に離れたり、深呼吸をしたりすることも効果があります。

自分と他人の規範の違いを理解する

6秒待つというテクニックは瞬間的な怒りを抑えるためのテクニックですが、それができるようになったらもう1段階進みましょう。

人はだれでも「~するべき」という規範のようなものを持っています。その自分の規範に当てはまらないことをされたときに怒りを覚える人が多いのです。

そこで自分と他人の規範は必ずしも同じではなく、むしろ違っていることが当たり前だと考えるようにしてみましょう。

自分の規範が100%正しいと考えることがなくなれば、怒りを覚えるケースも減っていくはずです。

コントロールできないことに怒りを感じない

前述の2点ができるようになったら、自分の行動だけに気を配るようにしてみましょう。

たとえば、通勤途中で電車に事故があり遅刻しそうなときは、交通機関に対して怒りをぶつけてしまう人もいるでしょう。

しかし、電車の遅れは自分でコントロールできる問題ではないので、怒りをぶつけても何の解決にもなりません。

それよりは自分のできることに気を配り、会社に遅刻しそうなことを連絡したり、遅れた場合の仕事の引き継ぎを頼んだりと自分にできることをしましょう。

こうして自分にできることだけに集中していれば怒りを覚えることも少なくなります