エイジズム

エイジズムとは、年齢に基づいた差別や偏見、ステレオタイプのことで、1969年にアメリカ国立老化研究所の初代所長だったロバート・ニール・バトラーが提唱しました。

バトラーは第三者からの偏見だけでなく、自身が年齢を重ねたことで年齢にふさわしく行動制限をしたり、アンチエイジングをしたりすることもエイジズムの表れだとしています。

エイジズムのステレオタイプ

心理学者のスーザン・フィスケは、若者考える高齢者に対するステレオタイプには以下の3つがあるとしています。

継承
年配の人は「自分の番がある」と思い込んでいることが多いが、若い世代のために道を譲るべきだ

    • 消費
資源は限られているので高齢者ではなく若い人のために使うべき
    • アイデンティティ
喋り方、ファッションなどの若い人のアイデンティティを盗まないでほしい。
年を取ったら、その年齢相応に振る舞うべき
    • 継承
高齢者は「自分の番がある」と思い込まず、後進に道を譲るべき

エイジズムの問題と対策

エイジズムは無意識的な権利心我をもたらすことが最大の問題点です。

高齢だから仕方がない、人生の舞台から降りるべきといった考えで、高齢に関わる問題の解決に取り組まないことも人権侵害に当たると考えられます。

日本では介護や医療の現場では高齢者の名前を呼ばず、「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んだり、子供に話しかけるような言葉を使ったりすることがあります。

これは、親しみを込めているつもりでも、ひとりの人間として扱っていないことにもつながります。

WHO(世界保健機関)でもエイジズム対策を検討していて以下の3つの対策を推奨しています。

    1. 政策と法律
エイジズムの防止を法制化することで幅広くすべての人に対してのエイジズム対策が実現できます。
    2. 教育活動
子供の頃から正確な情報を提供して差別をなくすためには教育が最も重要な手段です。
    3. 世代間の介入
偏見の原因のひとつは相手をよく知らないことにあります。
世代間でのコミュニケーション、交流の場を増やすこともエイジズム対策になります。