同調効果

同調効果とは、無意識のうちに自分の言動を周囲に合わせてしまう心理のことです。

同調効果には強い働きがあると言われていて、たとえ周囲の言動が客観的に見て間違っている場合でも同調して同じ言動をしてしまいます。

同調効果による行動のことは同調行動と読んでいます。

同調効果の実験

社会心理学者のソロモン・アッシュが行った同調効果の実証実験は以下のとおりです。

・被験者と7人のサクラを実験実に集める
・8人に以下の図形を見せる
    A. 一本の直線が描かれている
    B. 長さが違う3本の直線が描かれている
・Aと同じ長さの直線を全員に選ばせる

Bの直線は明らかに長さが大きく違うので、Aの直線と同じ長さを選ぶのは誰にでもできる状況でしたが、結果は以下の通りとなりました。

    • サクラ全員が正解の回答をした設問(18問中6問)については、被験者も正解を答えた
    • 残りの12問でサクラ全員が不正解を答えると、被験者も不正解を答えるという傾向が現れた
    • すべての質問に正解を答え続けた被験者は全体のおよそ25%

上記の結果からアッシュは同調効果が存在するとアッシュは主張しています。

同調効果の例

同調効果は日常生活にも数多くの例があります。

たとえば、飲食店などで行列ができているとその店が提供する料理を食べたことがなくても、並んでしまうのも同調効果の一つです。

こうした人気店に並んだり流行の商品を購入したりすることはバンドワゴン効果とも呼ばれています。

バンドワゴンはパレードの戦闘のワゴン車のことで、ランキングや人気に左右されて追随して買ってしまう心理を表しています。

また、学校や職場でのいじめに関しても同調効果が影響しています。

特に悪い印象がない人に対して、周囲がいじめているからという理由でいじめに参加するのは、同調効果による影響が考えられます。

同じような状況ではネット上の誹謗中傷も同調効果と言えるでしょう。

周囲が悪いと決めつけている人に対して、よく考えもせずに同調して一緒になって誹謗中傷をするのは、同調効果の代表的な言動ですが、いわれのない誹謗中傷は犯罪行為になる可能性もある行為です。