内集団バイアス

内集団バイアス(In-group Bias)は「内集団ひいき」とも呼ばれるとおり、自分が所属する集団の仲間に対して肯定的、好意的な態度をとることをいいます。

日本では身内ひいきという言葉でも表現されます。

内集団は家族や同級生、同じスポーツチームのメンバーから、国といった枠組みまで幅広く定義されます。

内集団バイアスの例

内集団バイアスには、集団別にどのような例があるのか見てみましょう。

国という集団

日本ではネットやTVで日本の優れた部分をアピールする動画や番組が多く作られています。

日本の技術が優れていることアピールして、外国人がそれをほめることで内集団バイアスを感じさせて視聴率を高めたり閲覧数を増やしたりしています。

また、メジャーリーグといった世界的レベルの選手が集まるスポーツにおいても、日本人選手を応援するという内集団バイアスが働きます。

愛国心に近いかもしれませんが、スポーツ選手を応援する人には愛国心という認識はないので、やはり内集団バイアスの例と言えるでしょう。

同じ学校による内集団バイアス

同じ学校の卒業生にも内集団バイアスがかかります。

同じ高校や大学の出身者というだけで、一度も面識がなくても他校の出身者に比べて贔屓してしまうということはよくあります。

同じように学校内の部活やサークルのメンバーに対しても内集団バイアスがかかることもあります。

同じ部活やサークルのメンバーは一緒にいる時間も長くなり安いので、バイアスがかかりやすいかもしれません。

内集団バイアスの活用

内集団バイアスは実生活やマーケティングでどのように活用できるのかを考えてみましょう。

ビジネスへの応用

ビジネスでは取引相手に気に入られるということは、取引を上手く行う上で重要なポイントです。

内集団バイアスは同じ集団のメンバーをひいきにする心理なので、取引先の担当者に同じ仲間内という意識を持ってもらうといいことになります。

しかし、同じ趣味でも持っていない限り、取引先の担当者に仲間意識を持たせることは難しいことです。

そこで少し解釈を広げた内集団を目指してみましょう。

スポーツの種類が違っていてもスポーツ経験者という内集団を設定して、練習が厳しかったというような共通の話題で親近感を高めましょう。

相手が楽器を趣味にしていれば、音楽という共通点から探っていく方法もあります。

このように少し広く解釈して内集団バイアスを利用するのです。

マーケティングへの応用

内集団バイアスのマーケティングへの応用としては、日本製であることを強調した商品販売があります。

日本製品は優秀であるという内集団バイアスの意識を利用したPR方法と言えます。

たとえば、中国製の家電製品は壊れやすいというイメージを持つ人が多いですが、実際には中の部品は日本製なので、日本メーカーの製品とそれほど違いはありません。

商品によっては日本製のアドバンテージがないものもありますが、日本製を強調することで内集団バイアスにより良い印象を与えることができます