あだ名は悪口かと聞かれると、十分に悪口にもなるといえます。
同じあだ名でも愛称と呼べるような、本人も納得しているものであれば、もちろん悪口にはならないでしょう。
しかし、本人も嫌がるような身体的特徴をあげつらったあだ名は、立派な悪口と言うことができますね。
以前、深夜のTV番組の街頭インタビューで、あだ名を尋ねていたことがありました。
その中に「くそ出っ歯」というあだ名の20代女性がいたことを思い出しました。
しかし、彼女はそのあだ名を自分から言っていて、悪びれた様子もありません。
番組でこの子を追跡調査したら、オーストラリアに留学していたことがわかります。
しかも、オーストラリアでも自分のことを出っ歯と呼んでくれと言っていたようです。
同級生のオーストラリア人はびっくりすると言うよりも、むしろ尊敬している様子でしたね。
同じ身体的な特徴をあだ名にされても、本人の受け取り用によっては悪口にはならないという例でした。
前置きが長くなりましたが、今回はあだ名が悪口になるケースと対処法を考えてみましょう。
悪口になるあだ名
どんなあだ名が悪口になるかと言えば、本人が嫌がっているならすべてが悪口になると言えます。
よくセクハラやパワハラの境界線が問題になりますが、基本的には本人が不快に感じるかどうかで判断されます。
つまり同じ行為でも人によってはパワハラと感じたり、なんとも思わなかったりと言うことになります。
身体的特徴をあだ名にする
身体的特徴をあだ名にするのは、たいていの場合は悪口だと言ってもかまいません。
冒頭の出っ歯の例も、普通は完全に悪口になります。
それでも気にしないで、自らそのあだ名を使うというのは強靱な精神力が必要な例外です。
出っ歯以外にも、身長の低さ、太っている、髪の毛が薄いなどは、あだ名にされやすい代表的な身体的特徴です。
これらをあだ名にされた場合は、怒ってもいいレベルの悪口ですね。
自分の行動があだ名になる
自分した行動が周囲の印象に残って、それがあだ名となってしまうというケースもあります。
この場合は自分が起こした行動が元なので、嫌なことは嫌ですが自業自得という面もありますね。
どちらかというとほのぼのとしたあだ名が多いので、後になってみるといい思い出になるはずです。
身体的特徴をあだ名にされるよりはよほどましで、会話の鉄板ネタになりやすいのでメリットもありますね。
「小学生の頃、雑誌で「優しい男がモテる!」と載っていたのを見て大分頭の緩かった俺は誰かが落とした消しゴムをどんなに離れてても積極的にを拾って渡すという作戦を決行。
その結果、クラスの女子から影で「妖怪けしごむ拾い」と呼ばれているのを聞いて休み時間中トイレに篭り泣いてたのはいい思い出。
悪口となるあだ名をやめさせる方法
嫌なあだ名を付けられて悪口やいじめだと感じたら、そのあだ名をやめさせることを考えましょう。
それは立派ないじめやパワハラ、モラハラになるからです。
不快感を示す
あだ名に反応して返事をしたらそれは認めたことになってしまいます。
まずは、はっきりと不快感を示して相手に嫌だと伝えることが必要です。
そのあだ名が気に入らない理由や嫌だと言うことを言葉で伝えてみましょう。
しかし、人によってははっきりと拒絶の言葉を言えない性格の人もいます。
その場合は言葉ではなく態度や表情で伝えてみましょう。
表情に表す
言葉で言えない人は、嫌なあだ名で呼ばれたら不快だとわかる表情をして返事をしないようにしてみましょう。
あだ名で呼んだ途端に不快な表情をされれば、よほど鈍い人でない限り伝わるはずです。
しかし、わざと悪意のあるあだ名を付けて喜んでいる人には、言葉や態度で拒否をしても逆効果です。
嫌がっていることがその人にとっては楽しいのですから。
そんな人には少し強硬な手段をとる必要があります。
相手にもあだ名を付ける
わざと嫌なあだ名を付けていじめてくる人には、同じようなあだ名を付けてみましょう。
相手があだ名で呼んできたら、必ず相手の嫌がるあだ名で呼び返すのです。
あだ名で呼ぶたびにあだ名で呼び返されると、相手も嫌になって次第にあだ名で呼ばなくなるはずです。
無視をする
どんな悪口に対しても有効なのが無視をすると言うことです。
もちろんあだ名で呼ばれた場合も、返事をしないで無視することにも効果があります。
悪口としてあだ名で呼んでいる人も、無視し続けていれば、そのうち反応がないことにつまらなくなり呼ばないようになります。
自分の気持ちを切り替える
悪口のようなあだ名で呼んでくる人は嫌なものですが、他人の行動をやめさせることは基本的にはできないと考えましょう。
悪口を言わせない対処法は、あくまでもその可能性があるという程度に考える必要があります。
なぜなら、他人の言動を確実にコントロールすることはできないからです。
しかし、自分の言動であれば自分でコントロールすることができますね。
ですから悪口を言われても、それを気にしなくなるように努力することが大切です。
>どういう風に対処したら言わなくなるでしょうか?
僕だったら、自分が言いたければ相手にどんなことをされても言います。自分が言いたくなくなれば、言いません。
ですから、あなたがどう対処しても、必ず言わなくなるような方法はありません。
この基本を忘れてしまうと、とても悩む羽目になります。
まとめ
あだ名は人間関係をスムーズにするためにも必要な場合がありますが、行き過ぎたあだ名はいじめにつながってしまいますね。
あだ名で悩んでいる人だけでなく、友人をあだ名で呼んでいる人も相手が嫌がっていないか考えてみることも必要です。
最終的には自分の気持ち次第なので、あだ名をやめさせることよりも気にしない方法も考えてみましょう。
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