悪口を言われるのが怖いと感じる理由と対処法


人は誰でも悪口を言われたら嫌だと思いますが、悪口を言われてもいないのに言われたら怖い、嫌だと感じることはありませんか?

それは悪口を言われる予感がしたり、必要以上に言われたくなかったりするからです。

今回は悪口を言われるのが怖いと感じる理由と対処法について考えてみましょう。

悪口を言われるのが怖い理由

悪口を言われるのは嫌なのはわかりますが、必要以上におびえたり怖がったりする人がいるのはなぜなのでしょうか。

コミュニケーションの断絶を恐れる

日本には「村八分」という言葉で示されるような、ペナルティとして共同体からつまはじきにされる一種の制裁がありました。

法律で決まっていたものではありませんが、狭い共同体の中で暗黙の了解として行われていたペナルティです。

コミュニケーションを断つだけでなく、生活に必要な情報までも絶たれてしまう制裁ですが、さすがに現在ではそこまで徹底した村八分は存在しないでしょう。

しかし、現在でもそれに近い制裁行為は存在しています。

なぜなら通産省が分類したパワハラの定義のひとつに「人間関係の切り離し」があるからです。

これがパワハラの定義となっているのは、現実的に存在するからに他なりません。

人間関係の切り離しはまさに村八分そのものと言ってもいいでしょう。

職場というある意味では閉鎖的な共同体の中では、村八分に近いことが現実的に行われている場合があります。

たとえば、

・新入社員の時に何も知らずに言った言葉がきっかけで周囲に無視された

・周囲の人と違う意見を言ったらつまはじきにされた

といったことを経験したり、見たりした場合、周囲からの悪口や陰口に恐怖を感じるようになります。

自分の言動がきっかけで村八分にされることを恐れるわけですが、村八分の予兆として悪口や陰口を気にするのです。

コミュニティへの執着

村八分をそこまで恐れる理由のひとつにはそのコミュニティ(職場や会社)にいられなくなることを恐れているからです。

就職難でやっと就職した、今退職したら年齢的に次の仕事を探すのが難しいなどいろいろな理由はあるでしょう。

共通しているのはそのコミュニティに居られなくなったら、生活できない、生きていけないと思っているという点です。

実際は会社を辞めても次の仕事を見つければいいだけなのですが、怖さが強いと考え方も狭くなってしまうのです。

言葉を換えるとコミュニティへの執着が強いほど、村八分への恐怖も大きくなり、悪口が怖いと感じてしまうのです。

コミュニティで浮いてしまう原因

村八分にされるほどコミュニティから拒絶されてしまうのは、周囲の人から「この人大丈夫?」と思われてしまった場合です。

特に職場では会社の利益のためという社員全員の共通目的がはっきりしています。

そんな中で、社員として今までの常識から外れた言動をする人は、周囲から浮いてしまいます。

ただ浮いているだけならいいですが、仕事の感覚も自分たちとは違うと思われると、自分の仕事や会社への影響もマイナスになると判断されます。

そう判断されてしまうと、周囲から悪口や陰口を言われるようになり、最終的に仕事に必要な情報も得られない立場になる可能性があるのです。

悪口を言われるのが怖い場合の対処法

村八分にされてしまう原因は、簡単に言えば周囲との認識や常識の違いであると言えます。

村八分にする側が一方的に悪いという印象を受けますが、村八分にされる人も周囲とのコミュニケーションに問題があることも多いのです。

異分子と思われないようにする

悪口が怖いと思っている人は、過去に自分の言動が原因で周囲がざわついたことがあるのかもしれません。

心当たりがあるならば、自分の真意が伝わっていなかった可能性があります。

もっと周囲とのコミュニケーションを密にして、自分は職場での異分子でないことを周囲に知らせる努力をしましょう。

もちろん、職場の周囲の考え方と自分の考え方が修復できないほど違っているのであれば、そもそも勤務先を間違えたと言うことになります。

その場合は転職も考えないといけませんが、そうでなければ周囲に違和感をもたれないようコミュニケーションに努めましょう。

悪口・陰口を言う人は保守的

そもそも職場やコミュニティに異分子の存在を認めない人たちは、保守的な考え方をしています。

つまり現状維持をすることを第一目標としている人たちです。

たとえば、今までやったことがない革新的な仕事のやり方を取り入れようとしても、保守的な人たちは絶対に反対をして排除しようとします。

その結果、悪口・陰口を広めて人間関係を断ち切ろうとするでしょう。

そんな時はいきなり革新的なやり方を取り入れるのではなく、少しずつ取り入れて実績を作ることからはじめるのです。

保守的な人ほど実績があることに関しては認める傾向があるので、その方がうまくいく可能性が高いでしょう。

常に保守的な人を意識して行動することで、余計な摩擦を避けることができます。

まとめ

悪口や陰口が怖いと感じる理由はおわかりいただけたでしょうか。

どんなコミュニティでも何の理由もなく特定の人を排除することはありません。

自分の言動も振り返ってみて、周囲から違和感を抱かれていないかをチェックしてみましょう。

最終的にはコミュニケーションさえしっかりしていれば、悪口に恐怖を感じることはなくなりますよ。

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