友達の悪いところを直したいと思って注意すると、悪口ととらえられることがあります。
しかし、どうしても改善してほしいことは言わなければいけないでしょう。
ここでは、上手な悪口の言い方を考えてみます。
上手な悪口の言い方
上手な悪口の言い方とは、一方的に非難するのではなく悪いところを改善するために指摘することです。
いわば批判です。
批判というと相手をけなす言葉と考えがちですが、悪いところを改善するために指摘することは悪いことではありません。
しかし、1つ間違えると悪口になってしまいます。
その点は気を付けて上手な悪口の言い方を覚えましょう。
部分的な批判を心がける
相手の全体を批判するというのは、人間性や相手の性格を悪く言うということになります。
もちろん、身体的な特徴を言うのは批判ではなく完全な悪口になるので論外です。
具体的には以下の批判が良い例と悪い例です。
× あいつは遅刻ばっかりするルーズな性格をしているダメなやつだ。
○ あいつは悪いヤツではないが、時間にルーズなところがある。
後者の言い方は、前者と同じようなことを言っていますが、ルーズなところを直せばもっとよくなるという建設的なニュアンスが含まれています。
一方で前者はルーズな性格を非難しているだけなので、単なる悪口になります。
このように同じ欠点を指摘しているのに、言い方を変えるだけで悪口ではなく建設的な批判に変えることができるのです。
後者であれば、本人に聞かれたとしても、意図をきちんと説明すれば納得してもらえる可能性が高くなります。
上手な悪口は実は悪口ではなく批判という言葉に置き換えられます。
普通の悪口とどこが違うかというと、相手の性格や身体的特徴ではなく、相手の行動を対象にしている点です。
×「あいつはバカだ」
○「あいつは時間にルーズだ」
だから、上手な悪口は本人が目の前にいても言うことができます。— ムソムソ心理学@悪口は災いの元 (@yougaku80) May 16, 2021
批判にはフォローの言葉も含める
いくら部分的に批判したとしても人によっては、悪いことを言われているのですから不快に思うこともあるでしょう。
そのため、時間にルーズな点を批判する場合でも、その批判に終始せずにフォローの言葉を入れておくと悪口という印象はかなり薄くなります。
例えば「時間にはルーズだけど仕事は真面目で自分も助けられたことがある」というようにフォローしましょう。
そうすれば相手を傷つけることがなくなります。
大事なのは相手をフォローするための褒め言葉は必ず最後に言うことです。
人の話を聞いても、一言一言覚えている人はいません。
印象に残っているのは、話の最後の部分であることが多いのです。
後で本人に話が伝わってもいいように、悪いイメージが伝わらないように最後にフォローの言葉を入れておきましょう。
一般的な話にすり替える
相手に対する個人攻撃ではないことを印象付けるために、一般的な話にすり替える方法があります。
例えば「○○は時間にルーズだ」という話をした後に、
「実は俺も遅刻の経験があって人のことは言えないんだけど」
「○○程度の遅刻ならまだマシで、あまりにひどいと取引先にも迷惑をかけるから時間には気を付けないと」
などという言葉を付け足せば、〇〇さんへの個人攻撃ではないという印象を与えることができます。
誰が言うかでも相手の反応が変わります
重要なのは、どんな言葉か、ではなく、誰が言ったか、です
あなたの事を親友だと思っているなら
多少きつめの言葉でも相手は受け入れてくれるでしょう
あなたの事を毛嫌いしてるなら
どんな正論を並べたところで反論してきます
ただしその中間、なんとなくな付き合いでしかないと思われてるなら
相手の性格がヒステリックだったりすると
毛嫌いと同様に反論してくるかもしれません
まとめ
相手のためにアドバイスをしたつもりでも、相手からは悪口を言われたと思われて人間関係が悪化することがあります。
そうならないようにモノの言い方には気を付けたいものです。
悪口を言うことは悪いことだけではありません。「私もあの人は嫌い」と共感を生むことがあります。しかし、告げ口をされることで人間関係が悪くなることがあります。
そこで私が考える上手な悪口は「悪口の対象を遠くの人や人以外のモノにする」です。これなら告げ口をされる心配がありません。
— ムソムソ心理学【人間関係の悩み】やっかいな人はこれで解決! (@yakkainahito) September 14, 2021
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