悪口が広まる理由

悪口が広まる理由
悪口が広まる理由

悪口は悪いことだと子供の頃から教えられているにもかかわらず、悪口を言う人はいなくなりません。

むしろ悪口を言わない人のほうがおかしいと言われることもあります。

また、悪口を聞かされる人も喜んでその悪口に参加する場合があります。

人はなぜ悪口をやめられないのでしょうか?

今回は人が悪口に惹かれてしまう理由について考えてみます。

 

悪口が広まるのは好奇心をそそるから

人は悪口はいけないことだと分かっていても、声を潜めて人の陰口を言い、それを聞いた人もまたその悪口を周囲に広めます。

その原動力となるのは人間の好奇心と言うことができるでしょう。

人間は好奇心の強い動物

人間は好奇心の強い動物
人間は好奇心の強い動物

人間以外の動物にも好奇心はありますが、ほとんどは子供の頃に限られていて、成熟するとむしろ警戒心の方が強くなり好奇心はなくなります。

猫などは動物の中でも好奇心が強いといえますが、それ以上の好奇心を持つ動物が人間なのです。

子供の頃に好奇心が強いのは、初めて見るものばかりということもありますが、怖いものを知らないからと言う理由もあります。

何でも口に入れてしまうのが子供ですが、大人になると知識や経験から何でも口にすれば、病気になるということを知っています。

そのため何にでも好奇心を示すことはなくなりますが、悪口には強く好奇心を感じるのです。

なぜかというと人は隠された真実を知りたいと思う気持ちが強く、興味を引かれるからです。

悪口を言うことは一種のタブーですが、そのタブーを犯してまで話す悪口は真実だと信じられやすいのです。

よく悪口やウワサ話を話す前に「ここだけの話だけど…」「あなただから話すんだけど…」という前置きを聞いた人は多いでしょう。

こうして話を始められると話の内容は真実だと思いやすいのです。

例えば、映画やドラマの裏話といった番組があれば、視聴率が高くなるのと同じで、人は一般には知られていない話には関心が高いのです。

しかも「ここだけの話」ほど広まりやすいという矛盾を含んでいます。

話を広めたければ「ここだけの話」や「絶対に秘密」と言えば、広まりやすいのは事実です。

 

悪事千里を走る

悪事千里を走る
悪事千里を走る

「悪事千里を走る」ということわざは、悪いことほど伝わるのが早いという意味ですが、悪口も伝わるのが早いのはなぜでしょうか。

ある会社の上司が仕事で失敗したときに、それを部下のせいにして謝りに行かせたという話を聞いたとします。

この話をした人が「ここだけの話だけど」と言ったとしても、こうした話は必ず広まります。

それは人の好奇心を刺激するからです。

自分のミスを部下になすりつけたという話なども、社内ではかっこうの話のネタになります。

反対に上司がどんなに素晴らしい人で尊敬しているという話を聞いたとしても、その話を誰かに伝えようと思う人はほとんどいないでしょう。

聞いた人にとっては「あ、そう」ですんでしまう話なので好奇心は刺激されません。

人は秘密めいた話に好奇心をそそられるのです。

そして、その話を知らない人に「ここだけの話」として伝えることで、一種の優越感を覚えることになります。

また、人には直接関わりがない話で、しかも最初に言ったのは自分ではなく、ただ単に聞いた話であることも伝えやすい要素となります。

しかも、「ここだけの話」という言葉を付け足して「内緒だよ」と念を押すことで、ウワサが広まっても自分のせいではないと言い逃れをすることができます。

秘密だと言ったのだから話した人が悪いという理屈ですが、自分のことは棚に上げています。

こうして秘密の話は「ここだけの話」としてどんどん伝わっていくので、悪口も千里を走ることになります。

「悪事千里を走る」ということわざの通り、昔から人間はそうでした。

誰かが不幸になれば自分が幸せになる、という人間が多いのです。

ツイッターって、面白いこと書いても広まんない癖に悪口はあっというまに広ま… – Yahoo!知恵袋

まとめ

「悪事千里を走る」

悪事が広まりやすいのは、人が好奇心を覚えるからです。

悪口を言われそうなことはするものではありません。

 

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